2022年05月26日

Y氏を訪ねる

以前は頻繁にお邪魔していたのだが、近年はばったり縁遠くなった方を、久しぶりに知人の案内でお訪ねした。広大な敷地に工場など関連の施設が林立し、その一番奥に「人間村」と言う、いわば精神修養的な施設がある。以前はこれらの施設で、外部から講師を招き、定期的に集まりを設けていた。近年はやや下火になったが、相当な規模である。小雨の降る生憎の天気模様だったが、施設内をくまなく御案内頂いた。老いたりと言えども、その心意気はなお衰えず、頭の下がる思いであった。一念を貫く精神の若さを感じた。私より遙かに高齢の方だが、大いに学ばなければならぬ。これからの私の良いお手本にして、負けずに頑張ろうと思った。

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2022年05月25日

医者通い

加齢と共に、あっちこっち不具合なところが出て来て、毎月の医者通いが、私の仕事である。まっ、どれもさほど深刻な状態ではないが、毎月通わなければならないのが、厄介と言えば厄介である。人間八〇にもなると、大抵こんなもんだ。まだうちは市内の中心街にあり、どのお医者さんも、直ぐ近くにあり、さほど時間がかからないというのが有り難い。またお医者さんの数も種類も多く、内科・外科・眼科・皮膚科・耳鼻咽喉科等々と、全て間に合うというわけ。ふっと雲水修行の頃を想い出した。当時胆石痛の病を抱えており、突破的に痛み出し、七転八倒の苦しみ、痛っタッタッ~ッ!とぶっ倒れると,副司さんは田舎で一軒のお医者さんへ電話、時間帯によると目下往診中などと言う事もあり、その行き先を聞き、現場へ駆けつけたり、と言うような次第で、私も随分みんなには迷惑を掛けたもんだ。これが加齢と共に自然に良くなって、今ではそんな緊急事態は無くなった。いずれにしても病気の問屋さんである事は間違いなく、死ぬまで抱えながら生きて行くことになる。トホッホッ!

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2022年05月24日

猫助け

大接心も終わってゆったりの日々、昨日は本山主催の禅学林というのが近くの尼僧堂であって、1時間ほど話をした。その外、何も無く、隠寮の廊下で、籐椅子に長々と寝そべって、向かいの山の新緑を堪能した。ボ~ッと眺めているのが一番好きだ。以前はリスが矢鱈増えて、枝を飛び回っていたが、どなたかが駆除したのか、全く姿が見えなくなった。ところで、近くの公園に、捨て猫がかなりの数居て、近所の方々が周りの人の目を盗んで餌やりをしている。通りがかりに、その中の一匹に、この奥のお寺へお出で!と指さしたら、本当にやって来た。それからは餌をやり、ダンボ~ル箱で小屋を作って、そこに住まわせている。元は何処かの飼い猫だったのが、何かの事情で或る日公園へ捨てられ、随分過酷な日々を過ごしたに違いない。日々の餌もありつけるかどうか解らず、しかも捨て猫仲間も沢山居て、生存競争も激しかっただろう。それが私の一声で、漸く安住の地を得たわけだ。お寺も人助けならぬ、猫助けである。

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2022年05月22日

大接心明け

昨日まで1週間半夏大接心、今日はお疲れ様の把針灸治、終日ゆったりと過ごし、1週間の疲れを癒やした。良いお天気で、部屋籠もりでは勿体ないような日和だが、籐製の安楽椅子にドテ~ッと伸びきって、しばし英気を養った。庭とそれに続く山の緑があふれんばかり、シ~ンと静まりかえって、ソヨとも風も吹かず、まるで時が止まったようだ。自然の山は変に人の手が入っていないから、それがまた良い。時よりリスがやって来て木々の間を飛んで行く。こう言う時が一番心癒やされる。ところで近年、比較的町中に近いと言うこともあって、油断していると勝手に人が入り込んで、禅堂の中まで覗き込む何てことがおきてきた。そこであっちこっち、手製の柵をこしらえて、通うせんぼ。やりたくないがこれも仕方が無い。

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2022年05月21日

ふっと、師匠を思い出し・・

私も師家になって、もう40年になる。丁度四十才でこの僧堂にやって来たから、今年八十才になった。月日の経つのは本当に早いものだ。今日はそぼ降る雨、じっと外をガラス越しに眺めていたら、急に師匠のことを想い出した。五才の頃から見ず知らずの寺に小僧として預けられ、88歳で亡くなるまで、この道一筋の人だった。万事むき出しで、多少品性に欠けるところもあったが、一生懸命で、今にして思えば、本当に素晴らしい禅僧だったな~と、しみじみ想う。年月を経ると当時の生々しさが消えて、なんだか良いところばかりが甦ってきて、また会いたいな~!と、ふっと思った。今度は師家と雲水ではなく、同じ師家の先輩と後輩と言う関係でお目にかかりたいものだ。逸外老師は何と仰るだろうか!ニコッと微笑んで、お前、元気でやってるか~!

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