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2014年03月29日

雛飾り

今日大変親しくさせて頂いている旧家の御主人から,丁度お雛さんが飾ってあるので、良かったらご覧になりませんかと声を掛けて頂いた。遙か昔、姉のお雛さん飾りの記憶がかすかに残っているが,爾来殆ど見ることもなく何十年も過ぎた。図らずも今回声を掛けて頂き、喜んで拝見にお邪魔させて頂いた。いや〜!驚いたのなんのって、その豪華なこと!その家の叔母〜ちゃんが生まれたときにご両親が整えてくれたものだそうだ。長らく生家に保管されていたのだが、近年、引き取って欲しいと言われ、大きな茶箱7ヶ運び込んだ。それを丁寧に箱から出して非毛氈に並べてある。人形の顔、衣装の作り,調度品の細かな細工に至るまで、どれをとっても実に品格が高く、お茶道具一式まで全てミニュチュアサイズで完璧に出来ている。余りの見事さに唖然とした。この費用も大変な金額だろうが、昔の職人の心意気がうかがえる。ところがこれをまた元通り仕舞うのが大変だそうだ。高山地方ではこの時期に各家々の雄雛さん飾りを一般の方に見て貰えるように飾るそうだが、こちらのもそういう方法はないものかと思った。

投稿者 zuiryo : 12:47 | コメント (0)

2014年03月25日

ラファエル前派展

もう20数年も前になるが、当時ロンドンの友人が小さな禅堂で坐禅会を始めた。爾来毎年8月制間に1週間ほど指導に出掛けた。坐禅会が終わると市内の博物館や美術館を案内してくれる。彼は美術、工芸に大変造詣が深く、親切に説明してくれるので、私にはそれが楽しみの一つになった。あるときテート美術館へ行ったとき、ジョン・エバント・ミレーの「両親の家のキリスト」という絵についていろいろ説明してくれた。恥ずかしながらイエスのお父さんが大工だったことをその時初めて知った。中央に大きな板のような物があって、仕事中にイエスが怪我をして血がしたたり落ちている。マリヤがイエスの手を握って頬ずりをし心配そうな顔をしている、右端の子供(イエスの友達)の目がイエスの手に注がれている。こういう瞬間を描いたものである。これはつとに有名な絵だそうで、後イエスが張り付けになることを暗示しているのだそうだ。中でも特に右端の子供の目が独特で、友人と二人で賑やかにお喋りをしていた。普通なら注意されるところだが、テート美術館の中は殆ど人は居らず、大らかなものである。次ぎに「オフィーリヤ」を見ながら、又何も知らない私のために友人がいろいろ説明をしてくれた。しばらくすると老婦人が話しかけてきた。彼女はアメリカから来たのだそうで、老いた両親を連れてイギリス旅行をしている最中だという。我々二人が絵を前にしていかにも楽しそうにしている姿がとても良かったと、声を掛けてきたのだ。今回その思い出の絵が二つとも六本木ヒルズの森美術館に来ているので、懐かしくなって出掛けた。二つとも絵そのものも良いが、昔を思い出して無性に懐かしくなった。しかし田舎者が大東京へ出掛けると、地下鉄は反対方向のに乗るし、方角が分からなくなったり、やたら駅員に尋ねたりで、大汗掻いて、もうへとへとになって帰った。

投稿者 zuiryo : 16:05 | コメント (0)

2014年03月24日

家族葬

最近お葬式の簡素化が進み、うちのお檀家でも嘗てと比べて小規模の葬儀になってきた。まっ、それはそれで良いと思うが、先日こんなやり取りがあった。毎月常飯(月参りのこと)にお邪魔している家から、お婆さんが亡くなったので葬儀をして欲しいと言われた。取り敢えず枕経に雲水が出掛けると、どうもそこのお宅は本願寺さんの宗旨らしい。そこで、何処か本願寺のお寺さんで葬儀をして頂いては・・・と申し上げたところ、いえ、うちは以前、お爺さんも瑞龍寺さんで葬儀をして頂きましたので今回も是非と仰る。ところで就いては費用のことですが、何とか半額でお願いしたい、と言われた。戒名も要りません。俗名で結構です。お経も半分で良いですから・・・、と言うような変な話があった。親戚の人たちは、傍らで聞いていて、余りにもあっけらかんとした話に愕然、それはないぞ!と怒り出した。仏さんの前でこのやり取り、雲水もびっくり仰天、どうしたもんでしょうと言ってきた。まっ、施主家が言う通りにしてやるよりほかないだろうね。そこでいろいろ考えた結果、親しくしているうちの会下(えか)の和尚に事情を話して代わりにやって貰った。亡くなられた方を懇ろに弔うという精神は皆無。ソロバン勘定が先に立つというこのはなし、一体日本はどうなるのかと暗澹たる思いになった。

投稿者 zuiryo : 21:25 | コメント (0)

2014年03月19日

ダイエット

一昨年、耳鼻科のお医者さんから⒑キロのダイエットを申し渡された。これは睡眠時無呼吸症克服のためにである。爾来寝るときは気道を広げる機械を装着しているのだが、もし⒑キロダイエット出来れば、この機械は不要になると言われた。毎月耳鼻科のお医者さんの診察を受けなければならない。これは機械が保険適用になっているためで、いつも決まって聞かれることは、「今体重は何キロですか?1割までは誰でもすっと行くんですが、そこから先が難しいですよね〜」。仰る通りで、76,5キロが、あっという間に69キロに減った。しかしそこでぴたっと止まったまま既に1年が経過した。ダイエットに成功した者に聞いてみると、私のはまだ生ぬるいそうで、昼食抜きにしなければ駄目ですという。そこで1ヶ月前から昼は完全に抜いてお茶か水を飲んで我慢することにした。な〜るほど!メリメリ減ってきた。あっという間に67キロになった。お医者さんは後2キロ減らせと言っている。鬼!今日も終日封筒の宛名書きをしたら、腹が減って頭がくらくらしてきた。目の前には美味しそうな饅頭と果物が積んである。これは相当勇気が要ることだ。坐禅も修行だが、ダイエットも修行である。

投稿者 zuiryo : 16:06 | コメント (0)

2014年03月17日

93歳の握手

日中の気温18度という4月頃の陽気、さんさんと太陽が降り注ぎ外にいると汗が出てくるほど。午後3時半ころ「Mさんが来られましたよ〜!」と言う内線、大玄関前の紅梅を見にやって来た。Mさんとは30年ほど前からご縁が出来て、うちの座禅会を起こされたり、総代さんになって頂いたり、一族の方々とも大変親しくさせて頂き今日に至る。元気溌剌として仕事に、社会的活動に精力的に取り組んでおられた。近年はさすが老齢化で、今は専門の介護施設に入って居られる。毎年この季節になると必ず紅梅を見にやって来る。禅堂を眺めながら嘗て一緒に坐禅を組んだ頃を懐かしんで居られた。ほぼ一代で立派な企業を興され、一族の方々がその後を引き継いでいる。一般的に同族会社はいろいろ問題が起きるものだが、そこを実に旨くやって居られ、企業経営の見本と言われている。お元気な頃はこまめに電話を掛けてこられ、「老師さん、元気かな〜!どうじゃ」。これといった話をするわけではないが、優しい心遣いが忍ばれて、温かさがじ〜んと伝わってくるようだった。今日は別れ際に、「握手しよう!」と言われ、ぎゅっと握るとその力強いことに驚かされた。車に乗り込むとき、もう一度ぎゅ〜っと私の手を握りしめた。万感がこもっていた。

投稿者 zuiryo : 20:59 | コメント (0)

2014年03月16日

梅まつり

恒例の梅まつりが昨日今日と開かれ、うちの寺も協賛で境内を開放、本堂の龍の絵を見て貰った。また市民茶会の会場としても使って頂いたので、終日大賑わいであった。門前の道路も封鎖されたため、特別通行許可書をもらい、ホコテンの道路を遠慮しいしい通らせて貰った。午後用事で外に出たら驚いたのなんのって、普段はひっそりしている路地が、出店で連なっているではないか。ひっきりなしに通る人を、只ではやり過ごさせないという、この商魂のたくましさよ。昨日はお天気は良かったのだが矢鱈冷たい風が吹き抜けて、どうものんびり梅見の散策という感じではなかったが、今日は一転風もなく穏やかで良い陽気だった。それでよけい繰り出したのだろう。午後4時頃には人出もぐっと少なくなって、ようやく普段の静けさに戻りほっとした。

投稿者 zuiryo : 16:25 | コメント (0)

2014年03月12日

報恩接心

9日から隠山禅師二百年遠諱の報恩接心を催し、明日午前中で終わる。主たる行事は今日の午後終わり、参加の雲水たちは剃髪をしたり入浴したり、接心の後片付けと骨休めをしている。夕方からはご苦労賃にごちそうが振る舞われる。私は雲水の時1回、瑞龍寺にきて2回、合計3度報恩接心の主催者側でやった。さすが三度目とも成ると余裕で、特に今回は師家として既に32年間経験を積んできたので、気分的には随分楽だった。天候にも恵まれ、大過なく首尾円成出来たのは嬉しい限りである。尤もこれは古手の雲水が居て、私の指示に従って忠実にやってくれたからで、もし未熟者だけだったら、とても出来ることではない。また嘗て私の下で修行し、今はお寺の住職になっている者たちが沢山手伝いに来てくれた事も大きかった。このように多くの人の力を借りて出来たのである。思えば本当に有り難いことである。5月末には、隠山禅師の二百年諱法要もあり、これが終わらないとまだ気は抜けないが、取り敢えず一行事が済んでほっと一息ついたところである。

投稿者 zuiryo : 16:39 | コメント (0)

2014年03月09日

ノラクロの小屋

このところ寒気は一進一退、この間はまるで春のぽかぽか陽気だったのが、ここへ来て急に寒くなった。昨日早朝ひらひら雪が舞うほどであった。日々可愛さを増すノラクロ、木枯らしが吹き抜け、いかにも寒そうな格好をしているので、雲水が段ボールで小さな寝床を作ってやった。中に敷いた使い古しのバスタオルに黒々と足跡が付いているから、きっとこの小屋を利用しているのだと解った。そこで更に寒さ対策として、木枯らしよけに屋根を付けてやった。これで一層快適で喜ぶだろうと思ったのだが、その後様子を見ると、どうも利用していない風なのだ。確かに周囲を小さく囲まれた小屋では、いざというとき逃げ出すのに不都合である。もう半分以上、お寺の飼い猫同様なのだから、そうびくびくしなくとも良いのにと思うのだが、野良猫の習性で、こちらの思いが旨く伝わらない。日向ぼっこをしているときに、テョッチョッ!と舌を鳴らしてやると、ニャ〜ゴ!と答える。それでもいざというときを警戒して油断せず身構えるクロを見ていると、「野生のエルザ」のようにはいかぬわいと思った。

投稿者 zuiryo : 10:36 | コメント (0)

2014年03月08日

不審者乱入

近くの尼僧堂で突如不審者が本堂に乱入、奇声を上げながら、しかも土足のままうろうろしたと言うことがあった。一時はどうなることかと心配したが、そのうち出て行き、ほっと安堵の胸を撫で下ろした。早速警察に届け出ると、尼僧堂だけではなく、この不審者、その辺一帯で同様なことをしたらしい。近頃東京方面でもいきなり人を刺したり、名古屋駅前では歩道に車で突っ込んで十数人もの人が怪我をした。人を殺したいからやったと言っているそうだが、物騒な世の中になったものだ。以前より賽銭泥棒に何回かやられたので監視カメラを設置してある。よく、神社は夜中でも自由に境内に入れるのに、お寺は用事のない人は門から入れないようにしているのは、閉鎖的ではないかと言う人がある。拝観料を徴収して、お寺を公開しているところは別だが、特に道場は、いわばお坊さんの学校だから、小中学校などでも門を閉めて入れないようにしているのと同じで、修行の邪魔になるから、勝手に入って歩き回られては困るのである。お寺と言ってもそれぞれ事情が異なり、門をシャトアウトする然るべき理由があるのだ。尼僧堂の場合は境内奥に墓所があるため、檀家の人たちはどうしても中を横切って行かなければならず、だからいつも門は自由に開け放って居るので、こういうことも起こる。あちらを立てればこちらが立たずで、難しいものである。これからは尼僧さんにも合気道くらいは護衛手段に教えなければいかんかな〜と思うくらいだ。

投稿者 zuiryo : 14:21 | コメント (0)

2014年03月07日

脳トレ

相当以前、老化防止に、足し算やかけ算など簡単な算数の問題を早くできるように頑張ったり、20種類ぐらいのアトランダムな言葉を出来るだけ沢山覚えたりするゲーム機のようなものが流行ったことがある。何事も直ぐ飛びつく癖の私は早速購入、当時はこのゲーム機と格闘した。結果が直ぐ出て、あなたの脳年齢は35才ですなどと表示されると、もう嬉しくなって更に頑張るという日々を送った。ところが熱しやすく冷めやすい悪癖の私は、たちまちこんなもの飽きて、何処かへ放ったらかして、いつの間にかそんなものが有ったことさえ忘れてしまった。それから何年経ったか、きのう捜し物があって戸棚をひっくり返していたら、何とそのニンテンドー脳トレ機がひょっこり出てきたではないか。急に懐かしくなって、捜し物の方は忘れて、夢中になってやった。やはり加齢と言うものは誤魔化せないもので、以前の記録にある脳年齢には遙か及ばない。ガクッときて直ぐまた仕舞い込んだ。

投稿者 zuiryo : 19:20 | コメント (0)

2014年03月04日

梅まつり

寺の直ぐ東に梅林公園があって、近年沢山の人が梅の花を見にやって来る。以前は地元も市も、勝手にどうぞ、と言う風だったが、近年様変わりして、3月初めの土日は梅まつりと称して、旗を立てたりビラを貼ったり、大々的に宣伝するようになった。人が多く集まると露天商が沢山店開きをする。門前の町内会も力が入って、甘酒を提供したり、ついにはお寺を開放して、本堂の龍の絵も公開して欲しいと言ってきた。ついでに書院でお茶会も催したいというようなわけで、俄然慌ただしくなってきた。こういう機会に広く一般の方々にお詣りして頂き、龍の絵も見て頂ければ、こんな結構なことはないので全面協力をすることになった。問題は梅の花がいつ満開になるかである。これで梅まつりの日を決める。前は梅林公園の中の植東という料理屋さんのお婆さんが決めていた。長年公園の梅を見ているうちに勘が冴えてきて、ほぼ100%ぴたっと当たるからである。ところがそのお婆さんが亡くなってから、市役所の公園課の人が予測するのだが、これが見事に外れる。ちょうど3月頃はやたら寒さが続く年もあるかと思うと、逆にものすごく温かい年もある。確かに難しい。ポスターは相当前に印刷するので、決めてしまってから、いざ当日は殆ど蕾みばかりだったことが何年か続いた。ことしは8日9日と決めたそうだが、ちょうどうちで報恩接心を開催するので1週間遅れの15日16日になった。別に瑞龍寺の都合で梅まつりの日を決めなくとも良いのだが、本堂の龍の絵を見るのと、お寺の書院でお茶を頂けるというのが人気らしい。こういう機会に沢山の人にお詣り頂けるのは良いことだと思っている。

投稿者 zuiryo : 11:37 | コメント (0)