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2009年09月23日

満つれば欠く

母が亡くなって早や13年経つが、生前は必ず春秋に寺へやって来ては、私の箪笥を全てひっくり返して、綻びた着物や破れた肌着など、丹念に繕い、次の季節の物に入れ替えて呉れた。その間1週間、朝から晩まで根気よく針仕事をしているので、たまには近くの温泉へでも行こうか?と言うと、「此処が一番!」と、鬱蒼と茂る隠寮の庭を眺めながら言った。そんな折り、お茶を飲みながら昔話をいろいろしてくれた。「お前は小さい頃きかん気の強い子でね、ばあばの胸を突き飛ばして肋骨3本も折ったのよ。」とか、「子供自転車を1台買って、兄弟で替わりばんこ乗るように言ったら、お前はね〜、自分のばんになったらそのまま乗ってどこかへ行っちゃって、夕方になっても帰ってこないので、皆で探し回ったのよ。」等々と、とても人様にはお話しできないようなことを、にこにこしながら喋っていた。そんな中で今でも心に深く残っている母の言葉に、「満つれば欠く」と言うのがある。満月も次の日から欠け始める。決して慢心を起こしてはいけないという私に対する戒めの言葉である。親は子供は幾つになっても子供だから、先々のことをいつも心配して、それとなく注意をしてくれたのである。朝課出頭の折り、渡り廊下を歩いて本堂に入る前、西方中天に輝くまん丸い月を眺めたとき、ふと満つれば欠くと言った母の言葉が頭をよぎった。

投稿者 zuiryo : 2009年09月23日 09:42

コメント

前略。ばあばの肋骨を三本もおられるとは・・・。なかなかの、暴れん坊将軍だったのですネ。

投稿者 宗純 : 2009年09月23日 14:44

いつも愛読させて戴いております。ありがとうございます。

もうじき、妙心寺の報恩接心ではないでしょうか?せっかくお誘いいただき、お声をかけていただいたのに、参加できず、とても悔しい想いです。

現在32歳、50年後の700年恩忌の時、生きていれば82歳です。さすがに雲水さんと一緒に接心できるかどうか、想像がつきません。

老師様は昭和17年10月7日がお誕生日と伺っております。

50年先もお元気でお過ごしあそばされていることを、心よりお祈り申し上げます。

10月7日とは、妙心寺四派のひとつ東海派の祖師、つまり瑞龍寺開山の悟渓国師のお亡くなりあそばれた開山忌10月6日の翌日。

・・・もうすぐに開山忌&老師様のお誕生日ですね。

僧堂は目下3人の雲水さんで、人少の中、ご苦労が絶えないとお察し申し上げます。どうかお体をご自愛いただき、この650年の恩忌の年にあたる東海派の開山忌が無事円成しますように、心よりご祈念もうしあげます。   合掌

投稿者 肇 : 2009年09月23日 14:59

いつも愛読させて戴いております。ありがとうございます。

もうじき、妙心寺の報恩接心ではないでしょうか?せっかくお誘いいただき、お声をかけていただいたのに、参加できず、とても悔しい想いです。

現在32歳、50年後の700年恩忌の時、生きていれば82歳です。さすがに雲水さんと一緒に接心できるかどうか、想像がつきません。

老師様は昭和17年10月7日がお誕生日と伺っております。

50年先もお元気でお過ごしあそばされていることを、心よりお祈り申し上げます。

10月7日とは、妙心寺四派のひとつ東海派の祖師、つまり瑞龍寺開山の悟渓国師のお亡くなりあそばれた開山忌10月6日の翌日。

・・・もうすぐに開山忌&老師様のお誕生日ですね。

僧堂は目下3人の雲水さんで、人少の中、ご苦労が絶えないとお察し申し上げます。どうかお体をご自愛いただき、この650年の恩忌の年にあたる東海派の開山忌が無事円成しますように、心よりご祈念もうしあげます。   合掌

投稿者 肇 : 2009年09月23日 14:59

満つれば欠く とは…逆も真なり…で、欠ければ満つ …なのでしょうか?

毎度浅はかな愚問で失礼をいたしました。

山あれば川あり 。山あらば谷あり、谷あらば川あり…川あれば海あり…海あらば雨降り…雨あらば川生まる…

楽あれば苦あり
苦あれば楽あり

なんだか頭が弱いのでパニックになりますです。。。
ハイッ(*_*)

投稿者 バカぼんのパパなのだ : 2009年09月23日 18:50

前略。
来月七日は老師様のお誕生日。以前にもお誕生日の記念というかプレゼントとして未熟ながらピアノ曲を作曲してMDに生演奏を録音して お贈りしたことがありました。その曲がまさか岐阜県交響楽団の某理事長様にお聴きいただけるとは、全く思いもよらぬことでして、誠に光栄かつ恐縮でございます。

今年は妙心寺の開山様、無相大師650年の法要の正当年にあたり、その記念を兼ねて滴翠軒老大師御誕生祝いとして、「花園〜妙心〜」とのタイトルで作曲にとりかかっているのですが、このところピアノに向かっても、インスピレーション…つまり和訳でいうところの霊感が全く湧かず筆がすすみませんでいました。
ところが今日は霊感がやっと湧きいでて、その「花園〜妙心〜」が完成しました!!!
4分位のピアノソロですが、来年の夏から秋にかけて、美濃晴彦名義で制作するCDには箏で、だいたい12人くらいの編成で録音する計画がすすみつつありますので、どうぞお楽しみにして戴けましたら何よりでございます。
尚、ピアノソロバージョンは下手っぴではありますが、私の演奏したものをお誕生日に間に合うように準備して、お贈りできると思いますので、まずはご報告まで申し上げます。
前作「瑞龍」「滴翠」の二作品と聴き比べてみて下さい。
また禅宗の経典、大悲呪の 声明版 の 作曲 にも目下取り組み中です。
S短期大学の研修旅行で台湾に行った時にたまたま発見して購入した中国語のお経の音楽CD。
作曲と編曲と唄と同じ女性の多分中国人が演奏しているもので、まるで天上世界の音楽のように、純粋で美しい音楽でした。私が購入したのは、金剛経、大悲呪、般若心経の三枚です。
しかし今研究しているのは、天台宗の声明 と 真言宗の声明です。

飽くまでもオリジナリティの高い 日本人らしい 声明の大悲呪が作曲できるよう、毎日 朝課 と 晩課 の お勤めをしていますが、それはそれで なかなか上手くはいきません。インスピレーションが天から降り注ぐことを祈って精進いたします。
また来年、CDが完成したあかつきには、老師様から、ご感想を賜れますと嬉しく感じます。

ちなみにどうでもいいことですが、私のペンネームの由来はスタジオミュージシャンのピアニストである「美野春樹」さんに由来してまして、みのと美濃地方のみのをかけてあるものでーす。
どうも長々しい乱文と、個人的コメント…何卒 ご容赦下さい。

草々

美濃晴彦 合掌

投稿者 美濃 晴彦 : 2009年09月24日 00:32