« 2023年02月 | メイン | 2023年04月 »

2023年03月30日

納戸の片付け

まあ何でも便利に納戸へ放り込んできた為に、満杯状態になった。こりゃ~いかん!と今頃になって気づき、雲水と二人で大整理を始めた。出るわ出るわ!もう途中で諦めた。無茶苦茶物を突っ込んで積み上げてきたからである。これは全て私のだらしなさの致すところで、誰も責められない。頑張って途中まで一緒にやって来たが、諦めて、まっ、後は任すぜ~っ!と、退却した。そもそも私は小さい頃からこの調子で、いつもお袋から小言を言われ、いまだにこの悪癖は直らない。筋金入りなのだ。一方兄は几帳面な性格で、いつでも実に綺麗に整理整頓、褒められていた。トホッホッ!である。で、結局このままで死んでゆくのだろう。まだ私の場合は雲水が代わって整頓してくれるので大助かりである。これだから益々このだらしなさは直らないのである。

投稿者 zuiryo : 15:02 | コメント (0)

2023年03月28日

老化現象

これは以前にも書いたと思うが、近頃私の老化が酷い。日常万事にわたって、老化との戦いと言って良い。まっ、人間80にも成れば誰でもこんなもんだ。そうたかを括って、なるべく気にしないようにしている。遙か昔、私がまだ若かった頃、当時逸外老師がスカタンをやると、これ見よがしに酷評したものだ。そうして普段こっぴどく叱られたことのお返しをして、密かに溜飲を降ろしていた。今ではお鉢がこっちに回ってきた。因果は巡るっつ、わけである。老いた人間のやらかすスカタンは見方を変えれば、可愛らしいもんだ。幾つになっても脳が益々冴え渡って、若い連中を凌ぐってえのも、ものは考えようだが可愛くない。老師を鋭く批判しては、溜飲を下ろしていた頃が懐かしい!今では順番がこっちに回ってきた。まっ、これで良いって事よ。

投稿者 zuiryo : 09:48 | コメント (0)

2023年03月27日

お医者さんのはしご

誰でもそうだと思うが、年を取ると必然的にお医者さんのはしごと成る。今日も三軒回った。これが普通。この頃になると、本業の用事でお呼びがかかることは殆ど無くなった。誰がそうしているのか解らないが、実に旨く出来ているな~と思う。まっ、少々煩わしいと思うこともあるが、それで日々回っているのだから、これで良い。頭の回転も、丁度良い具合である。そう勝手に思っている。歩みは遅いが、かえって、そうなって見えてくる景色もある。こういう風に勝手な理屈を付けて、一人で納得している。我田引水。突如、うぎゃ~っ!と言う悲鳴、うちのタマちゃんが何処かの悪の猫にいじめられているのじゃあないかと、すっ飛んで声のする方に行ってみた。何とタマちゃんは炬燵に潜ってスヤスヤ、安堵。何も無いと頭がボケルばかりだから、全体、これで良し。

投稿者 zuiryo : 17:57 | コメント (0)

2023年03月26日

パソコン操作

必要に応じてパソコンを使っている!多分機能のほんのわずかな部分を使ってるに過ぎないのだろうが、80のドタマでは、これが精一杯、まっ、兎も角便利よく使わせて貰っている。使っているうちに、何処か間違って操作するのか、わけ分からなくなって、達者な雲水にやって貰い、事なきを得ている次第。きょうもそれで、今、直して貰ったところ。私の部屋で飼っている元野良ネコの「タマ」、矢鱈興味があるらしく、私がパソコンを操作し始めると、机によじ登ってきて、画面を私と一緒に眺め、時々手を出す。これが迷惑千万で、手で払いのけると、怒ってパソコンに噛みつく始末、と言うようなわけで、雲水に助けて貰いながら老いぼれが先端技術の恩恵に浴している次第。

投稿者 zuiryo : 10:56 | コメント (0)

2023年03月25日

無為

老齢化というのが一番の原因なのだろうが、最近思うに、何となく一日が過ぎるというパタ~ンが多いような気がする。全てに後ろ向きというか、無為に終わってしまう。勉強机の窓越し向いは鬱蒼と茂る山で、今日はソヨともしない。それをジ~ッと飽きずに眺めている。あっ、リスが飛ぶように枝につかまり、通り過ぎた。あとは無音。人間80才も過ぎると、万事にボ~ッとして一日が終わる。全てにトロクなる。あるとき、知人がどこからか小さな可愛い猫を連れてきた。猫の名前は必ずタマと決めている。机に直ぐよじ登ってきて、目の前でごろんと横になって、喉をゴロゴロ鳴らしている。以前どなたかが子犬を連れてきて、飼って下さいと言われた。まっ、可愛いのは良かったが、それから毎日散歩に連れて行った。これが結構厄介で、閉口したが、一度飼ってしまったら止めるわけにも行かぬ。十数年後、寿命尽きて死んだ。金輪際犬は飼うまいと心に決めた。と言うような経過をたどって、今は猫のタマと暮らしている。

投稿者 zuiryo : 14:51 | コメント (0)

2023年03月23日

ワ~ルドベ~スボ~ルクラシック

近年は昔ほどプロ野球を見ることも無くなり、すっかりご無沙汰だったが、ワ~ルドベ~スボ~ルクラシックは久し振りに手に汗握る思いで見た。どうせシ~ズン中とは違って、適当にやってるんだろうと思いきや、あの真剣な戦いぶりには驚かされた。ゲ~ム自体も激しい攻防で、見応えのある、良い試合だった。嘗ては日米の実力差は歴然としていて、大人と子供のゲ~ムのようだったが、今回の試合ぶりを見て改めて双方の実力が接近してきたことを目の当たりにした。さらにプロとしての意地を見る思いであった。子供の頃の娯楽と言えば、今日のように様々なスポ~ツがあるわけでは無く、ほぼ野球だけだった。それも小さなラジオにかじり付くようにして聞いた。だから年1回、東京の後楽園球場へ観戦に連れて行ってもらうのが、どれほど楽しかったことか知れない。ナイタ~を見終わって、東海道線で約1時間最寄りの駅は茅ヶ崎駅、そこから延々約4キロ、歩いて家に帰った。当時は今のように街灯で照らされているわけで無く,ほぼ真っ暗闇の中である。今なら当然タクシ~でと言う事になるのだろうが・・・。一番小さかった弟は父に背負われ,兄と私はまだ小学生だったが4キロの田舎道をひたすらテクテク歩かされた。それは子供にしてみれば大変辛いことだったが、今思い返し、小さな我々子供を連れて、遠い東京の後楽園球場まで行き、帰りは真っ暗闇の中を、小さな弟を背中におんぶして、田舎道を歩き続けた父のことを想い出し、涙が出るほど懐かしい。

投稿者 zuiryo : 15:21 | コメント (0)

2023年03月22日

終日のんびり

のんびり過ごすのは今日ばかりでは無く、このズ~ッとゴム紐ぶっ弛み状態が続いている。居室の机から窓越しに、向いの山を眺めている。木々の葉は、ユラユラ揺れ、西日に照らされて、キラキラ輝いている。この寺に入った、40年前のことが、ふっと想い出された。待ってましたとばかり、伽藍全てを建て直す大工事が始まった。嫌も応も無く、巻き込まれながら、怒濤の如き日々が続いた。唯じっと雲水のお世話だけして頂ければ良いですからと言われて来たのに、これじゃ~話しが違うじゃないですかと言いたいところだが、こうなったら嫌も応も無くやらざるを得ない。しかし思えば、どれほど多くの方々のご厚情を頂いたことか。当時の苦労より、数限りないほど沢山の方々から頂いたご恩を忘れることは無い。だから一層充実した修行道場にしてゆかなければならないと心に刻んでいる。このとき頂いた感謝の念は、終生忘れることはない。

投稿者 zuiryo : 15:47 | コメント (0)

2023年03月21日

ふっと亡き人を想う

見ず知らずのこの寺に派遣されてきてからもう四十年経った。当時この寺の役員だった和尚さんに万事お世話して頂き、本当に有り難かった。もしこの和尚さんが居られなかったら私はとっくのとうに、押しつぶされて退山していただろう。ボツボツご恩返しをさせて貰わなければと想ったら、もうこの世には居ない。せめて私の命ある限り、僧堂を護って、若い雲水を育てて行くことが、万分の一のご恩返しになると思っている。人はこう言う尊いご厚情に支えられて、頑張れるのだ。この感謝を忘れたら、私の価値は無い。居室の窓越しに鬱蒼と茂る木々が微かに揺れている。ふっとこの和尚さんの顔が浮かんだ。

投稿者 zuiryo : 09:57 | コメント (0)

2023年03月19日

終日ボ~ッ

このところ、終日ボ~ッとして過ごすことが多い。まっ、老齢と言うこともあるのかも知れないが、無為が心地よい。人によると一時もボ~ッとなんかしていられない!と言うタイプの方も居られるが、まっ、こう言うのも、人それぞれである。今日は夕方、知人の奥さんのお通夜で、雲水と二人でお詣りに行ってくる。向いの山の鬱蒼とした木々が微かに揺らで、午後の日差しに、キラキラ輝いている。境内は静寂そのもの、まるで此処だけは時間が止まっているようだ。ふっと遙か昔のことが想い出された。この寺の住職になって、遙々鎌倉からやって来た。訳も分からないうちに全ての伽藍を再建するという一大事業が始まり、約10年間、怒濤の如く押し寄せる様々なことで、押しつぶされるような毎日だった。多くの方々に支えられ、無事工事も完了、あれからもう40年も経った。若かっ私も、早や80才である。ボツボツ賞味期限切れで、若い人に交代しなければと思っている。

投稿者 zuiryo : 14:46 | コメント (0)

2023年03月17日

終日ボ~ッ!

春の陽気のせいか、終日ボ~ッと過ごす。まっ、これは陽気のせいではなく、私自身の問題なのかも知れない。万事に緊張感が薄れ、怠惰に過ごすことが多くなった。老齢化と言うこともあるのかも知れないが、まだ81歳、こんな事では、大いに先が思いやられる。お坊さんは80歳過ぎてからが本番である。とは言っても、人もいろいろで、休む閑なき水車(みずぐるま)タイプもあれば、ジ~ッ、として、置き物タイプもあるってこと。私はさしずめ置物タイプ。あっという間に三月も半ばを過ぎて、今日からは後半戦。ぼつぼつ何かしなければ・・・と思うものの、長年染みついた習慣は、ちょっとやそっとでは改まらない。私が仕えた師匠は始終動き回っていないと、青菜に塩こ!に成るタイプだった。いま当時を振り返ると、よくもあんなに動き回っていられるな~っ!と、感心する。居室のガラス越しに、向いの山の鬱蒼とした緑が目一杯に広がり、かすかに風に揺らいでいる。ジ~ッと眺めていると、不思議に心癒やされる。

投稿者 zuiryo : 13:59 | コメント (0)

2023年03月16日

配線総点検

今日は寺中の配線、総点検日である。お寺の場合は建物の規模など、相当大きいので、年1回、安全のため、総点検をする。電気工事屋さんが来て、朝から天井裏に入って、ガサゴソやっている。まっ、特別問題箇所はないようだ。こう言うのも、普段目にするところでは無いので、つい忘れて何年間もほったらかしになりがちだが、目に付かないところほど肝心と思って、意識して毎年総点検をして貰う。転ばぬ先の杖である。今日は終日どんより曇り空、殆ど風もなく、木々の葉もソヨとも揺れない。まるで時が止まったようだ。三月も、はや半ば、一ヶ月後には雨安居入制である。月日の経つのは本当に早い。このペ~スで行くと、あっという間にご臨終となる。

  

投稿者 zuiryo : 15:25 | コメント (0)

2023年03月13日

終日部屋籠もり

一昨日から一泊予定で親戚の娘が二人来て居たので、何となくバタバタ過ごしたが、今日は一転もとに戻って静寂。特別しなければならない仕事もなかったので、ブログを更新をしたり、猫を膝に乗せて、すやすや寝息を立てているのを聞きなながら、ゆったり過ごしている。夕日がサンサンと向いの山の緑に降り注いでキラキラ輝いている。時折吹く風にユラユラ揺れている。私はこう言う時間が好きだ。今日の良い陽気に誘われて、近くの梅林公園は大いに賑わっているのだろうが、此処までは影響全く無く、境内は静寂そのものである。今日はその梅林公園近くの食事処で友人三人と久し振りに会食である。

投稿者 zuiryo : 16:27 | コメント (0)

2023年03月11日

知人、遠方より来たる

関東から姪っ子が友人を連れてやって来た。久し振りである。しばし雑談の後、大衆禅堂で少々坐禅、シ~ンと静まりかえった境内で、落ち着いた気分で坐禅が出来た。その後、ふたりは近くの梅林公園へ梅見に出掛けた。丁度梅も真っ盛りで、今日はお天気も上々だから、さぞ賑わっていることだろう。ところで、矢鱈あくびが出る、ぶったるんでる証拠だ!顎が疲れた。ふっと以前、親しかった友人で、最近亡くなった男を想い出した。晩年はやや恵まれない状況だったが、結構好き勝手に生きたから、それはそれで満足だろう。他人事じゃない!明日は我が身である。仕舞いよければ全て良し、何て言葉もあるが、息引き取る間際に、我が人生これで良しと思えるかどうかだ。

投稿者 zuiryo : 15:26 | コメント (0)

2023年03月09日

殆どパ~

以前にも同様のブログを投稿した記憶があるが、又々頭がパ~ッ!になってきた。まっ、パ~ッと言うより頭のてっぺんからつま先まで、万遍なく老化現象で、覆い尽くされてきた。今日、午前中は私のタンスの中を整理整頓、出るわ出るわ、殆ど使われずにタンスの下に埋もれていた衣類を、徹底的に整理して処分、スッキリしたの何のって、気分が良いったらありゃ~しない。老人になると万事ものぐさになって、上へ上へと詰め込むばかりだから、こうなってしまう。だからたまに、箪笥をひっくり返して、整理整頓する。まっ、その内、こう言うことも面倒になって、チリも積もれば山となるで、タンスの中はグチャグチャになって、ハイ、それま~で~よ~、となってしまう。まだこうして整理整頓する意欲があるので、良いな~と思っている。いずれにしても私のドタマは老いの下り坂を駄々走りだから、後の者に迷惑掛けないように、ただそれだけを案じている。

 

投稿者 zuiryo : 15:42 | コメント (0)

2023年03月07日

寝忘れを忘れる

今朝は寝忘れを忘れて、本堂へ行って真っ暗に気がつきすごすご部屋に戻る。一端起きてしまったのでもう一度寝るのも馬鹿らしいので、天の思し召しと解釈して、この時間を有効活用、溜まっていた事務仕事を片付けた。こう言う間違いも良いものだ。さて、恒例の梅祭りも無事終わって、今日からまたいつもの静かな境内に戻る。まっ、こう言う行事もしょっちゅうでは困るが、年に一度だから、世俗のためにお寺も一肌脱ぐっつわけ。これでみんなが喜んでくれるのだから、こんな結構な話はない。ところで話は変るが、私も80歳になったら途端に老いぼれ爺になった。今朝のスカタンもそうだが、大小のスカタンをちょくちょくやらかす。愈々私も賞味期限切れかな~とも思う。寂しい話だが、これが現実なのである。ボツボツお役目御免と思うが、代わってくれる者がいないから、この老いぼれがスカタンやりながら何とかやっている。トホッホッ!

投稿者 zuiryo : 04:18 | コメント (0)

2023年03月06日

梅まつり終わる

四日・五日の二日間、恒例の梅祭り協賛、本堂公開が無事に終わってほっと安堵、今日は少々ゆったり過ごす。春の日差しに、山の木々がユラユラ揺れながら、キラキラ輝いている。境内はシ~ンと静まりかえって、いつものようになった。殆ど僧堂に人が集まるというようなことはないので、沢山の参詣人が怒濤の如く押しかけ、見ているだけでも疲れてしまう。年に1回くらいは世間の方々へのご奉仕である。平生シ~ンと静まりかえったところで過ごさせて貰っているから、このくらいは当然の事で、本来お寺というものは、半ば公的なところなのだから。まっ、兎も角、無事終了して、ヤレヤレ安堵した。話は変るが、最近右膝が痛む、この原因は長いこと坐禅修行して足を組み続けてきた後遺症である。いわば職業病、だましだまし使っているのだが、どうも年々痛みが増してきた。と言ってこれっという対策もない。まっ、こう言う話は、どの職業でもあることで、辛抱辛抱!しかしイテ~ッ!

投稿者 zuiryo : 13:10 | コメント (0)

2023年03月05日

梅祭り、本堂公開二日目

恒例の梅祭りも、今日は二日目で、本堂公開も今日でお仕舞い。終日どんより曇り空で、少寒い感じ、人出もいつもよりやや少なめ、まっ、こちらはその方が良い。よって境内も静かで、なお良い。係の方も何人かいて、本堂内で不都合がないように見張ってくれているので、大助かりである。普段は境内に入れないように柵で仕切っているのだが、今日はその柵を取り払い自由に本堂に入れる。たったこれだけのことだが、これがなかなか好評で、次々に参詣の方々が入ってきて、本堂でお詣り、そして畳に座ってしばし休憩というわけである。梅林公園の観梅も、立ちっぱなしだから、丁度良いお休み所になっている。そもそもお寺自体、多くの方々の信施によって建立されたのだから、年に一度のこう言う機会は、大いに結構なことである。来て頂くお寺の方も喜んでいる次第である。間もなく入り口が閉じられるが、一人でもこれが縁で、お寺に親しんで頂ければこんな有り難いことはない。

投稿者 zuiryo : 14:41 | コメント (0)

2023年03月04日

恒例、梅まつり

今日から恒例の「梅まつり」が始まる!近くの梅林公園を中心に沢山露天が出たり、種々のイベントが開催される!うちも主催者から要請されて本堂を公開、まっ、体の良い休憩所になる。疲れた足を本堂畳にドタ~っと伸ばし、しばし休むというわけ。まっ、本来の使用目的には適わないが、そう堅いこと言わずに、どうぞごゆっくりお休み下さい、と言う次第。一応係の方が何人かやって来て不都合のないように見張ってくれるので、お任せしている。お寺は本来限りなく公共的な場所なのだが、このご時世、勝手に出入りされるのも迷惑で、更にうちは修行道場だから、原則的には出入厳禁、故に日中はシ~ンと静まりかえって、物音一つしない。そこで年1回くらいは、公の行事に協賛して公開しているわけである。これも細やかながら、社会奉仕である。今日は特に良いお天気に恵まれ、さぞ沢山の人がやって来るだろう。

投稿者 zuiryo : 10:08 | コメント (0)

2023年03月02日

終日ボ~ッ!

この所、制間で気持ちがぶったるんできたせいか、部屋で終日ボ~ッ、何てことが多くなった。一端緩むと、なかなか元には戻れない。部屋の窓越しに、山の木々がユラユラ揺れている。それをじーっと眺めながら、一日が過ぎて行く。西日が木の葉にキラキラ輝いて、美しい。コトリとも音はしない。まっ、良い環境だと言えばそうなのだが・・・。二月一日、制間になって、早や1ケ月がたった。緩んだ気持ちを立て直すのは想像以上に難しい。制間早々、九州の断食道場へ出かけ、心身ともにすっきりした。帰ってきて、モリモリ頑張るかと思いきや、魂の抜け殻のようになった。思うにこれは偏に心身の老化現象である。だから、こりゃ~まずいぞと思っても、そうそう簡単には治らない。坂道を転げ落ちるように日々精神は退化し、現状維持が精いっぱいなのである。こういうのをひっくるめて、「老化」と言うのだろう。嘗て仕えていた老師は寸暇を惜しんで人を訪ねていた。私などは全く理解できない。静まり返った隠寮でじ~っとして過ごすのが一番好きだ。

投稿者 zuiryo : 16:48 | コメント (0)