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2014年03月17日

93歳の握手

日中の気温18度という4月頃の陽気、さんさんと太陽が降り注ぎ外にいると汗が出てくるほど。午後3時半ころ「Mさんが来られましたよ~!」と言う内線、大玄関前の紅梅を見にやって来た。Mさんとは30年ほど前からご縁が出来て、うちの座禅会を起こされたり、総代さんになって頂いたり、一族の方々とも大変親しくさせて頂き今日に至る。元気溌剌として仕事に、社会的活動に精力的に取り組んでおられた。近年はさすが老齢化で、今は専門の介護施設に入って居られる。毎年この季節になると必ず紅梅を見にやって来る。禅堂を眺めながら嘗て一緒に坐禅を組んだ頃を懐かしんで居られた。ほぼ一代で立派な企業を興され、一族の方々がその後を引き継いでいる。一般的に同族会社はいろいろ問題が起きるものだが、そこを実に旨くやって居られ、企業経営の見本と言われている。お元気な頃はこまめに電話を掛けてこられ、「老師さん、元気かな~!どうじゃ」。これといった話をするわけではないが、優しい心遣いが忍ばれて、温かさがじ~んと伝わってくるようだった。今日は別れ際に、「握手しよう!」と言われ、ぎゅっと握るとその力強いことに驚かされた。車に乗り込むとき、もう一度ぎゅ~っと私の手を握りしめた。万感がこもっていた。

投稿者 zuiryo : 2014年03月17日 20:59

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