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2021年05月12日

僧堂雲水

僧堂は雲水が修行のために入門してくるところで、自分の所へ小僧に来たわけでは無い。それぞれの雲水には師匠がいるわけで、僧堂修行をしっかり積んで貰う為に入門してくるのである。ところが何を勘違いしたか知らないが、恰も自分の小僧のように考えて、いきなり兼務している寺に長期間派遣して、看護させるという話を聞いた。こんな馬鹿な話は無い!師匠が聞いたら怒るに決まっている。一体何を考えているのか!以前これと同様なことがあって、いきなり短大の舎監に派遣されて、怒って直ぐに退散し,、別の僧堂へ再掛搭した者がいた。当たり前のことである。まっ、そういきり立たんでも良いじゃ無いの、と言う大らかな考え方もあるので、目くじら立てて言うほどのこともないのかも知れないが、筋から言ってもこんな事は良いことではない。一人の人生が掛かっているわけで、自分の道具では無い!たまたま今日、いきなり兼務している寺に派遣され、一年間はお礼奉公のつもりで居たが、直ぐに別の僧堂へ転錫した人がやってきた。その点を問うと、私と同様の考えであった。僧堂の師家にでもなると、途端に絶対権力者にでも成ったように勘違いをして、こういう間違いをやらかすのだ。お互い注意しなければならぬ。


投稿者 zuiryo : 2021年05月12日 15:23

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