« 山でまたこけた | メイン | 虫歯 »

2018年04月15日

入制大接心

今朝午前3時から雨安居(うあんご)入制大接心が始まった。例年のことで格別変化はないが、春は新たに入門してくる雲水が加わるので、何となく新鮮で良い。しかし近年は新人の入門者数が激減で、どうも寂しくてしょうがない。と言ってスカウトしてくるわけにもゆかない。勿論修行は人数の多寡で決まるわけではないが、いっぱい居る方が活気が出て良い。私が僧堂に入門したときは、その年の春に20人も一辺に入って、それは活気があった。今のように人少になると、昔が懐かしくなる。まあしかし1,2年でバタバタと下山してしまい、たちまち元の木阿弥になったが。修行と聞くとすぐに辛い厳しいひもじいなどと連想されるが、その中に入ってしまえば左程苦痛はなくなる。そういう肉体的苦痛より修行から得られる精神的歓びの方が勝る。こういうのは実体験して初めて解るので、外から眺めているだけでは味わえない。私も道場に入ってもう56年にもなる。だからこの生活が普通で、実に心地良い。

投稿者 zuiryo : 2018年04月15日 10:45

コメント