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2017年08月21日

頭が良い

以前野良犬を飼っていたことがある。この犬は大変頭が良く、簡単な足し算なら直ぐに答える。例えば2たす3はと問うと、「わんわんわんわんわん」と5回吠える。周りの見物人は「キャ〜!あったまイーッ!」「わーウッソー!」ハチは周りの人から関心が寄せられるのに気を良くして、目一杯尻尾(しっぽ)を振って答える。このように、ほとんどの人は、犬や猫の頭の良し悪しを評価する際に、人間を基準にしている。ヒト語が理解できるとか、人間に言われた通りに行動するとか、人間に都合良く従順であるほど優秀だと思い込む。だから人間の言葉を理解しようとせず、寄り付きもしない野生動物は頭が悪いと思い込みがちだ。オオカミより犬の方が、山猫より家猫の方が、猪より豚の方が賢いはずだと。ところが考古学者の書いた本を読んで「嘗てはジャッカルが犬の起源説だったが、今は否定された。家畜化すると、野獣の7割くらいに脳の重さが減ってしまう。ところがジャッカルの脳はもともと軽いからイヌの祖先にはなり得ない。オオカミはイヌより大きな脳を持っている。こうしてイヌがオオカミからできたと言えるわけである。身の安全や日々の食事など根源的で切実な問題を自分の知能と体力をフル回転させて懸命に生きている野生動物の方が、その全てを人間に任せて、そのために頭脳も身体も使わない家畜よりも、脳が発達しているのは当たり前なのだ。それは人間についても言える。過保護で従順な人よりも、独立独歩自力で生きる人の方が脳を使わざるを得ず、それだけ脳も優秀になるはずである。

投稿者 zuiryo : 2017年08月21日 04:43

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