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2017年08月20日

怠惰と勤勉

はるか昔から同じ条件のもとに置かれながら、勤勉な性格と怠惰な性格の人間が出来る。何故なのだろうか?フランス一を誇るサボイ地方の人々の勤勉さは、気候風土の厳しさ、生活条件の困難さがもたらしたものだと言われている。満ち足りていないことこそ、人を懸命に努力させ、頭と肉体をフル回転させる最良の教師である。三重苦のヘレンケラー、アルバニヤの極貧家庭に生まれたマザーテレサ、学校を劣等生で中退したエジソン・・・・偉人たちの伝記を読むと、当に真実を裏付けるような、マイナスをプラスに転じていく生き方の見本に充ちている。不足こそが活力の源になっているのだ。僧堂の雲水修行も、当にこれで貫かれている。朝は午前3時半起床、座禅、勤行、三度の食事にしても、朝はずるずるの麦粥、昼と夜は麦飯・味噌汁・沢庵だけ、それで日中の作務は山へ分け入り雑木を切り薪を作る。三日に一度の割合で野を越え山を越え延々托鉢に出る。18世紀のフランスの哲学者ルソーはこう表現している。子供をスポイルするのは簡単だ。「彼が欲しがる玩具を全部買い与えてやるが良い」と。何だかモノに溢れる21世紀は、私達のことを言われているようで、ゾ〜ッとする。

投稿者 zuiryo : 2017年08月20日 11:12

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