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2014年02月18日

日本画展

今日は早朝に出発して東京上野の都美術館で開催中の「世紀の日本画」展を見てきた。狩野芳崖、橋本雅邦から始まって菱田春草・横山大観・安田靫彦・小林古径等々、素晴らしい絵をたっぷり鑑賞できて良い一日だった。私には難しいことは解らないが、中でも一番印象深かったのは小倉遊亀の「径」と「舞妓」である。以前からこの二つの絵は是非見たいと思っていたので、ついに念願叶ったわけで、思い入れが大きかったので一層心にしみた。以前滋賀県立美術館で川端龍子展が開催され、それを見に行ったとき、常設展も覗いてきたら、一部屋小倉遊亀の作品だけが展示されていた。その時初めて滋賀県出身と言うことを知った。花瓶や花の小品が多かったが、不思議に引きつけられた。これって何なんだろう?と思い、のち画家の土屋禮一先生にお尋ねすると、描かれている花瓶や花を見るのではなく、何も描かれていない背景を見るのだと言うことを聞いた。背景は何百辺も塗り重ねられているのだそうで、小倉遊亀さんは「私は宇宙を描いている」と言われていたそうだ。今日もその言葉を思い出して見たのだが、不思議に幸せな気持ちになった。ふと我々の修行の世界も同じだな~と感じた。うまずたゆまず坐り続けることが何より尊いことなのだ。百万遍の説法に勝ると思った。

投稿者 zuiryo : 2014年02月18日 16:23

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