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2013年07月15日

ヒヨ鳥

うちのお寺は周囲が山に囲まれているのでいろいろな種類の小鳥がやって来る。特に早朝は何種類もの小鳥が一斉に鳴くので喧しいほどである。中でもヒヨ鳥は図体も他の鳥に比べて大きく、森のギャングだ。隠寮の庭に3つつくばいがあるのだが、小さな鳥が団体で水浴びをしていると、そこへヒヨがやって来て、どけどけ!とばかりに蹴散らして、我が物顔にバシャバシャ水浴びを派手にやる。ために周囲は水だらけになって、廊下まで濡れてしまう。その嫌われ者ヒヨが、私の部屋の簾を風で揺れないように下に引っ張っているビニールひもをしきりに突っついている。何だろうと眺めると、つがいで交互にビニールを引きちぎってくわえて何処かへ運んでいる。多分巣を作る材料にしているのだろう。別にケチるわけではないが、毎日朝から日中ずっとひもをちぎっては運ぶので、だんだん簾の支えがなくなって見るも哀れな格好になった。明日はビニールに代えて針金にでもしようかなと思ったが、健気な姿を見ていたら、やっぱり止めておこうと考え直した。

投稿者 zuiryo : 2013年07月15日 21:39

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