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2012年09月19日

1ケ月ぶり

8月18日以来丁度1ケ月ブログの更新が無く、いろいろな方より、「どうしたんですか?」と言うご心配の声。実は8月下旬13日間もの長期にわたりロンドンの友人の処へ出かけておりました。帰国後は留守中溜まった仕事の片付けやら、東海庵の開山忌や京都の師匠の葬儀等々で、ばたばたしているうちにブログを書いていたということも忘れてしまったという次第。今日親戚の者から指摘され、あっ!そうだった!と思いだしたというわけで、こうして書きだした。さて外国に出ると改めて日本が解ると言うことがあるが、今回もいろいろ良い勉強が出来た。友人のお陰で何不自由無く快適に過ごすことが出来、さらにいろいろ話をするうちに気づかされたことも多く、矢張り現地に行ってその空気を吸ってみなければ駄目だと言うことも解った。今までの旅でイギリスで有名な観光地は殆ど見物したので、今回はずっとロンドンに腰を据えてのんびり過ごした。毎日広大な公園をあっちこっち運動を兼ねて散策して廻った。市内の公園は何処も広く、ちょっと廻ってくるだけでも1時間2時間は掛かってしまう。あるときは鬱蒼とした森の中に迷い込んで完全に迷子になって途方に暮れたことがある。公園で迷子になって戻ることが出来なくなるなど、日本では考えられないことだが、そのくらい大きいのである。そこで太陽を見て、午後6時頃だったからそちらが西になるわけで、出発地は東だったので、天体観測で歩き、ついに元の場所に戻ることが出来た。又友人との遣り取りで、カルチャーの違いに愕然としたことがある。まるで日本とは反対なのである。又宿の猫、(虎模様なので私は勝手にトラと名付けていた)と大の仲良しに成り、私が帰り、「ちょっちょっ!」と舌打ちして呼ぶと何処からとまなく飛んでくる。膝の上にちょこんと乗っかって、撫でてやると嬉しそうに喉をゴロゴロさせて、「おじさん!大好き!」と言っているみたいだった。猫相手だと英語を喋らなくとも日本語で通じるのが良い。一人きりの毎日だったからこのトラには本当に癒やされた。いよいよ帰ると言うときに庭に出てみるとトラの姿は無い。もうこれで永久にお別れになるのに、最後に会えず仕舞いなのはちょっと心残りだな~と思い、ちょっちょっ!と呼んでみると、どこに居たのか、すっ飛んできたではないか。いつものように背中とお腹を撫でてやると地面に転がって思いっきり伸びをして、次に膝の上に乗ってまん丸になり、喉をごろごろ鳴らした。もうお前とはお別れだが、「元気で長生きしなよ!」と言った。まっ、いろいろ面白いことも沢山あったが、良い気分転換の出来た旅だった。

投稿者 zuiryo : 2012年09月19日 20:40

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