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2012年03月11日

スロープギャラリー

今日は知人の会社が永年取り組んできた「人間村」の施設が全て完成したのと、シャインズビルの1Fから2Fへあがるスロープ壁面に版画家の清塚氏の作品が完成し、そのお披露目のパーティーがあった。作品の題は「空路」、いわゆる現代美術作品で、銀メッキの鉄板とシンチューが組み合わされたもので、壁面にぴたっとフィットしている。長さ16メートルの通路が鍵折れになっており、壁面も上下の幅が少しずつ狭くなり、作家としても難題だったに違いない。それが見事に収まっている。作品全体が全てむくれており、そのボリュームも良かった。最後はピアノ演奏で締めくくられた。お昼には少々過ぎたが盛りだくさんのご馳走を各自で好きなものを取って頂いた。帰り清塚ギャラリーに寄って、完成されたばかりのユニークな彫刻作品をを拝見した。その後床暖房の聞いた温かな部屋でお茶を一杯頂き、午後4時前に無事帰山した。以前にもこの会社のことについては書いたことがあるので詳しくは省略するが、この会長さんの考え方は、一番の財産は社員、その社員のために関ヶ原の自然の美しさや総合芸術といえるアート作品の数々を心で感じて貰い、元気なとき、落ち込んだとき、悩んだとき、どんなときも人間村はあなたを優しく見守っていますよと言うメッセージが込められているのである。社員食堂は3階建てで、1階は食堂、食後くつろいで貰うために広々とした庭園があり、フランスの高名な彫刻家ピエール・セーカリーのヒューマニティーという巨大な手のひらがある。芝生に思い思い寝ころんだりお喋りしたりでくつろぐことが出来る。又2階にはワイガヤルームがあって、思い思いに好きなことをして過ごす。工場全体が芸術作品に囲まれたような会社で、社員寮の庭にさえ子供が好きなように乗っかって遊べる亀やカバや沢山の動物の彫刻が置かれ芝生が綺麗に整えられて、まるで公園のようだ。これらはすべて社員に快適に過ごして貰うことが結局会社を元気にする事に繋がるという確たる信念のもとに20数年の歳月を掛けて作り上げられたものである。しかもその発端になったのは、バブルがはじけ会社が最悪の危機的状況の時発願されたというのである。当に筋金入りである。

投稿者 zuiryo : 2012年03月11日 16:15

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