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2012年03月14日

総帰錫

2月1日から制間に入り1ケ月半、雲水は入れ替わり立ち替わり10日前後暇を貰って授業寺へ帰り英気を養う。私も知人に誘われて中国旅行へ出かけリラックスさせて貰った。それも今日までで全員戻る総帰錫である。明日からは小接心が始まり制中に準じ日程が組まれる。制間気分を一掃して、もう一回エンジンかけ直し、ゆるんだ気分を引き締めて行くのである。ウオーミングアップなしにいきなり走り出したら必ずあっちこっち痛んで故障する。修行も同様で、4月15日入制まで1ケ月半徐々に雰囲気を盛り上げて行き、入制大接心に繋げて行くのである。僧堂修行は朝の勤行・坐禅・喚鐘・日中は作務や托鉢・夕方からは坐禅・喚鐘、制間中は小接心中に1回講座、制中は2回講座、この繰り返しの中でスムースに大接心を迎えるというわけである。私が30年前この寺にやってきたときはいわゆる規矩は殆ど立って居らず、雲水はやりたい放題、余りの酷さに唖然とした。私のやって来た僧堂は田舎叢林で、そのままを此処でやるわけにはいかない。条件が様々違うからである。そこで親しくしていた街の僧堂2ケ所から、特別頼んで門外不出の規矩の記録を見せて貰い、新たに瑞龍寺型規矩を作った。数年かかって微調整を重ね、ほぼ現在の形に完成し、爾来これでずっと続けている。この間ずいぶん苦労したから、絶対にその時々の都合で曲げるわけにはいかない。人少でもこの規矩で通した。今ではすっかり浸透して、細かいことを一々こちらで指摘しなくとも自然に行われるようになった。人数的に困難の時はちゃんとOBの者が大接心に助っ人に来てくれた。有り難いことである。雲水が最も良く修行できる環境を整え、馬鹿みたいに繰り返し続けて行けば、雲水自身がその価値を理解して行くようになる。僧堂に遊びに来ている雲水は一人もいない。厳しいほど却って喜ぶものである。

投稿者 zuiryo : 2012年03月14日 20:56

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