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2012年01月04日

初詣

毎年正月は決まった年始の客が3,4組やって来るだけでいたって暇、とり貯めて置いたビデオを見たり、読書をしたりと優雅に過ごした。木下恵介監督の「楢山節考」は素晴らしかった。またなでしこジャパンのドイツ戦と決勝のアメリカ戦、これも結果が分かっている安心感もあって、何度見ても感激する。良くもあれだけ走り回るものだ。あの執念とスタミナには脱帽である。3日は誰も来ない日なので、お天気も良く温かかったので伊奈波神社まで歩いて初詣に出かけた。いや~!人出の多いことと言ったらない、押すな押すなの超満員、東宮司のほくそ笑む顔が目に浮かぶようだ。いつの年だったか、冷たい雨がそぼ降る中、初詣に行ったら閑散として、露天のおばちゃんが背を丸めて居眠りしていたことがあった。これじゃ~神社も大はずれで、しょぼくれた宮司の顔を想像して「お気の毒ですな~」と声を掛けてやりたくなった。何と言ってもお天気が良いのが一番である。今日も神社のすぐ側の和尚さんが年始に来られて、「神社に一家揃ってお参りし、その足でうちの寺に来るので、8,9人固まりで来るから大忙しです」と仰っていた。昨年は東日本大震災でひどい目にあったから、今年は1年無事で過ごせるように心から祈った。僧堂は早朝より年頭回禮で、雲水は皆一斉に出かけていった。天気予報では曇り時々雪と言うので心配したが、少ししたら晴れ上がってきたのでやれやれである。冷たい風が吹いて少し寒いが、これくらいは辛抱である。自転車で回るので雨降りが一番の大敵、折角の大般若札がびしょびしょに濡れたらおおごとである。雲水時代、大雪に見舞われ、自転車の輪が半分位埋まるほど、道と側溝の区別が付かず、はまりでもしたら大変、死にもの狂いでこいだことを思い出した。ぼた雪が目に刺さって見えなくなるわ痛いわで、半泣きだった。雪が溶けて法衣がだんだん濡れてきて、冷たいったらない。夕方まで走り回り、風邪一つ引かず帰ってきたのだから若さというのは凄いものである。今やその私も立ち居振る舞いでもよろついて膝がギシギシ痛むのだから、情けないったらありゃ~しない。出版した本「あとみよそわか」が好評で嬉しい次第である。尤も中味の文章ではなく、表紙の装丁や土屋先生の挿絵が良いという話で、これにはガクッと来た。兎も角今年は元旦からお天気も良く温かな三が日で、この調子がずっと続いて欲しいものだ。

投稿者 zuiryo : 2012年01月04日 12:02

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