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2011年01月20日

初詣

正月3ケ日の間に必ず伊奈波神社へ初詣に出掛け、古い御札は返却して新しいのを頂いてくるのだが、今年はどういう加減か今日まで行かず仕舞いだった。そこでお天気も良いことだし午後思い切って散歩を兼ねて初詣に出掛けた。さすがこの時期では境内も閑散として、顔見知りの禰宜さんが二人で雪かきをしていた。「ご苦労さんだね!」と声を掛けると、頭から湯気を出しながら、「ようお詣り下さいました」とぴょこんと頭を下げた。8日、山内寺院で松尾流松蔭会岐阜支部の初釜の時、伊奈波神社の宮司さんと一緒になったので、「お宅は正月早々60万人もお詣りがあったそうで、商売繁盛で結構ですね~!」と言ったら、「いやいや、どうもどうも」と、満面の笑顔だった。お天気具合で初詣の人数はまるで違うそうで、今年は3ケ日、全て晴れ上がり温かかったから、空前のお詣り増加になったのだ。「神社はお正月が勝負ですから・・・」と、顔綻ばせながら言う宮司の嬉しそうな事と言ったらない。今日もそうだったが、今の宮司さんになって職員教育を徹底されて、いつお詣りしても禰宜さんや巫女さんに至るまで、必ず深々と頭を下げて、「ようお詣り下さいました」と、言葉を掛けてくる。実に感じが良い。僧堂でもそうだが、来客には頭に巻いたタオルを取って、丁寧に頭を下げるように指導しているが、ちょっとしたことで随分気持ちが良いものである。ところで最近パワースポットとか言って、境内に佇んだだけで猛烈なエネルギーを貰える神社仏閣が選ばれたそうだ。伊奈波神社も、その指定を受けた。一体誰がどんな根拠でそう言うことを言い出したのか知らないが、変なことが流行するものだ。幕末のええじゃないかを彷彿させる珍現象だ。でかい看板が本殿前階段下に建て掛けてあった。ひょっとすると空前の初詣客の多さはこれが原因かも知れない。沈滞気味の世の中だから、精々有り難いパワーを貰って良い1年にしたいものである。

投稿者 zuiryo : 2011年01月20日 14:27

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