« 紅葉と焼き芋 | メイン | 股関節痛 »

2010年11月17日

干支の色紙

8年前の申年に、これから毎年干支の色紙を描いて知り合いに差し上げようと発願した。ところが墨絵など描いたことがない。そこで知り合いの日本画家にお願いしてサンプルを描いて貰い、一生懸命稽古に励んだ。最初の作品は私の技量が未熟だったので、成るべく簡単なものにして頂き、年々レベルを上げていった。8年経ち努力の甲斐あって少しは見られるようになった。自分でこんなことを言ってはいけないのだが、特に昨年の寅あたりから急速に腕を上げ、我ながら旨いもんだ!と一人悦に入っている。今年のウサギは特に良かった。ご教授頂いた先生も褒めてくれ、額装に出しましょうとお世話下さり、最近出来上がってきたのを見て我ながらビックリ!孫にも衣裳髪かたちというが、裏打ちして着物を着せると俄然良くなる。居室に飾って一人楽しんでいる。とまあ、自惚れもここまで来れば相当な面(つら)の厚さである。墨絵は一発勝負で、塗り直しが効かない。どうせ安い半紙に書き殴ったので、紙は惜しくないが、何枚も何枚も失敗するとだんだん自信がなくなってきて乱雑になり、結局最初の頃のがまだましと言うことになる。沢山描けばいいと言うものでもない。かくの如く毎年10月頃になると準備を始め、最初の年が百枚、年々増えて今では四百枚も描かなければならなくなり相当な負担になってきた。しかしこう続いてくると途中で止めるわけにも行かず、まっ、一年間の御礼のしるしと思って描き続けている。

投稿者 zuiryo : 2010年11月17日 19:43

コメント