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2009年03月28日

行列

関東から中部地方へやってきて直ぐ思うのは、電車などに乗るときの行列のいい加減さである。一応並んではいるがいざ電車が入ってくると、それまでの行列は何の意味もなくなって、てんでばらばら我先に乗り込む。酷い人になると最初から列にも並ばず、何となく列の周辺にうろうろしていて、いざ電車が入ってくると、強引に先頭へ割り込んで平気な顔して座席を確保している。首都圏ではこんな事は絶対無い。もしそんなことをすれば途端に文句を言われてしまう。兎も角行列は整然と然も順序違えず粛々と進まなければならない。これ常識!ところで、この習慣、首都圏方式の良い方の習慣、に慣れている私は、昨年ロンドンとカンヌへ行ったとき、習慣の違いに驚かされた。ナショナルギャラリーで日本語版の解説機を借りようと受付の所へ行くと、10人くらい人が群がっている。私の順番はどうなのかときょろきょろしていると、そのバラバラに群がっている人達は、自分は誰の後なのかを承知しているようなのだ。カンヌでタクシーを待っているときもそうだった。みんなバラバラに立っている。それでいながら順番は決して乱さないのだ。これはどういう原理なのか現地の人に聞いてみた。つまりこういう事なのである。そのバラバラの群がりに着いたら全部の人の顔を先ず覚える。そうすれば覚えた人がすべて居なくなった時が自分の番と言うことである。そんな余計な神経を使うなら、整然と並ぶ首都圏方式の方が便利で良いではないかと思うが、ヨーロッパではこの方式が伝統だというのである。お国柄が違えば習慣も違うわけで、文句を言う筋合いではないが、兎も角勝手に割り込む中部方式は頂けない。「・・・そんなに急いでどこへ行く」である。

投稿者 zuiryo : 2009年03月28日 11:04

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