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2009年03月26日

縁を択ぶ

出会いというのは誠に不思議なものである。例えば夫婦などでも、地球上にいる60億人の中で、男女が特定の人に出会う確率は30億分の1、しかも1年365日の内の1日のある時期を二人が共にしたと言うことだと考えると、これは偶然というより出会うべくして出会った、必然と言えまいか。これは数字上のレトリックではあるが、何となく頷いてしまう。向こう側とこっち側の双方がたまたま歩みよって出会ったと言う見方もあるわけだが、「類は友を呼ぶ」なんて言葉もある。お互い出会う運命にあったのかも知れない。人と人が出会って人間関係が出来る。状況的にはどうあれ自分がこんな風に生きてきたから、あの時あの人と巡り会えたのだと思うことがある。唯識では人が幸せになる3つの条件は、縁を択ぶ・縁と成る・縁に感謝という。良き縁に巡り会えることは、その人の一生の財産である。そのためには相手に対しても自分が良き縁となるような人間になっていなければならない。自分ひとりの力などたかが知れている。身に余る良き縁に支えられ、何とかやって行けるのである。そう考えると、人間関係も更に良好に保てるのではあるまいか。春は出会いと別れの季節、今を一層大切にしたいものである。

投稿者 zuiryo : 2009年03月26日 20:35

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