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2008年07月08日

尼僧の転版

3ケ年在錫し、3月中旬に暫暇した尼僧が、住職になる為の儀式、転版式を本山で無事円成した。礼状と共に管長猊下始め法類、檀徒総代などと記念撮影した写真が添えられていた。凛とした立ち姿が誠に初々しく、ついこの間まで坐禅もろくすっぽ組めなかった者が、もうこんなに立派になったのかと思うと、感慨無量である。この尼僧はお茶・お花・琵琶も奏で、万事に達者であった。関東では尼僧が極めて少なく、これから男僧に交じって、寺の和尚としてやって行くことは、並大抵ではあるまい。激励の手紙を書いて、お祝いに達磨の軸を送った。男女を差別することが、法律に反するようになって、一般社会では定着してきたが、まだ宗門の世界では、男尊女卑がまかり通っているのが実態だ。長い習慣はそう簡単には改められないが、徐々に変化しつつあることは確かである。7年前、尼僧堂を預かるようになり、この尼僧達が先陣を切って、新しい時代を切り開いて欲しいと、一層思うようになった。

投稿者 zuiryo : 2008年07月08日 21:04

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