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2005年12月28日

餅搗(もちつき)

今日は恒例の餅つきである。我々が雲水の頃は夜中の12時に起き、まず白的(白米のご飯のこと)を腹一杯食べる。典座の寮頭は徹夜で湯釜を沸かし皆が朝食を終わる頃には蒸籠から猛烈な勢いで蒸気が噴き出し、今や遅しと待ち構えている。朝食も早々に直ぐ臼の周りに3人杵を振り上げてつきだす。力任せにやるから石臼が踊り出すほどである。これを2つ並べて同時にやる。周囲の物は勢い付けに景気の良い声を張り上げて激励する。その賑やかなことといったらない。これを35,6臼つくので、お仕舞いの頃はもうへとへとになって、何がなにやら分からなくなってくる。夜が白々と明ける頃には全てつき終わり、最後の2臼はおろし餅にして皆で食べる。エネルギーの消耗も激しいから腹はぺこぺこで、搗きたても餅の美味しかったこと。その頃の若さ溢れる餅搗が懐かしく想い出される。

投稿者 zuiryo : 2005年12月28日 20:31

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