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2020年09月17日

庭師

数日前から京都の庭師さん達7人が入り、連日庭木の剪定作業が続いている。まだまだ夏の暑さが続く中、仕事とは言え、端から見ているだけでも大変さが伝わってくる。特に一昨日から山際の巨大な檜を頭から切っている。先頭にしがみついている職人さんは特に大変である。今まで長年地元の植木屋さんに入って貰っていたのだが、こう言う作業を見ていると今までの庭師は一体何だったのかと腕を疑いたくなる。”庭を見る目”の問題だな~と痛感させられた。既存の庭の伸びた葉っぱや枝に只、盲目的にハサミを入れ、切り取るというやり方で事を済ませるという、技量の低い庭師では、長年の間に木全体が大きくなるのは無視しているからやがて庭中木だらけになる。この方式を数十年間続けてきたので、鬱蒼として、元来この庭がどういう考え方で造られたのかなど、全く無視され行き当たりばったり方式の手入れであった。その付けが今来て、大改造の作業となったわけである。しかし庭中木だらけで埋まっていた庭を一見して、元来はこう言う庭だったと見抜く目には驚かされる。禅僧でもそうだが、頭丸めて衣を着ていれば、何も知らぬ在家の方々は全部立派な禅僧に見えるが、とんでもない話しで、中身は俗の俗たるインチキ坊主が世に氾濫しているのだ。どの世界も一緒だな~と改めて思い知らされた。

投稿者 zuiryo : 2020年09月17日 10:16

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