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2018年04月20日

広辞苑

しばらく読まずにたまった文芸春秋誌を暇を見ながら読んでいたら、立花隆の冒頭エッセイに、年賀状仕分けのアルバイトをして念願の広辞苑を買ったという話が載っていた。彼は私とほぼ同世代なので、ふと昔のことを思い出した。私が中学生のころ、どうしてもこの広辞苑が欲しくなり、親にねだると、近くの町まで父が連れて行ってくれて、大枚はたいてずっしり重い広辞苑を買ってくれた。当時うちは田舎で小さな洋品店を営んでいて、それは決して安い買い物ではなかった。しかし教育熱心な両親で、子供が勉強のために欲しいと言えば惜しまず買ってくれた。また当時学習塾などと言うのは大都会の一部ではあったが、田舎ではそんなものはなかった。すると近くの中学の先生、この先生は地元から離れた都会の有名中学の教師で、3人ほど同世代の子供と一緒に特別にミニ塾を開いてもらって、勉強した。立花隆の広辞苑の話から、ふと昔のことが様々思い出され、うちの親は本当に子ども思いで、一生懸命だったんだだな~と、懐かしく思い出された。

投稿者 zuiryo : 2018年04月20日 14:37

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