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2018年03月25日

似非宗教(えせしゅうきょう)

信仰を持ったからと言って、暮らしが楽になったり、病気が治ったりすることはない。もしこの宗教を信じれば背負った荷物が軽くなるとか、距離が近くなると説く宗教があるとしたら、総じて似非宗教である。こんな簡単な原理を解っていながら、溺るる者は藁をも掴む。傍から見ていても相当な人格者と思われる人でも、似非宗教にはまる。これはどうしてだろうか?一つは平生から本物の宗教家に接していないからである。弱った心で右往左往し、藁をつかんで一緒に沈むことは分かっていながら、その藁をつかむ。またそういう心の弱っている人を見つけては、法衣をまとった詐欺師がすり寄ってくる。こういう悪にはめ込まれ、財産すべてを失った人を知っている。平生いくら健康に気を付けていても、うっかり風邪をひいてしまったり、胃腸を壊したりするのと一緒で、他人ごとではない。いつ今度は、自分がその目をみることになるか分かったものではない。そうならないために、いつもホームドクターに自分の体の管理を頼むと同様に、心のホームドクターになってくれる、間違いのない宗教家としばしば接しておくことである。private religionist である。何事も平生が大事なのである。 

投稿者 zuiryo : 2018年03月25日 13:19

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