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2017年12月12日

本山開山忌

今日は恒例の本山妙心寺の開山忌で早朝午前6時50分の電車に乗って京都へ出かけた。今朝は一段と冷え込み、手がちぎれるような寒さであった。午前9時には到着してしばし火鉢に手をかざし休憩、9時半ころから専属の法衣店の主人に道具衣を着けてもらう。これを纏うと体全体がロボットのようになって、つっぱらかってしまう。10時から約2時間寒風吹き抜けるお堂で法要、この時のお経は独特の節をつけて読むので、我々は決して唱えてはいけない。無言の行で、しずしずと堂内を歩くだけ。お経を読めないというのが意外とプレッシャーになって、非常にストレスがたまる。終わって道具衣をすべて脱ぎ、普段着になって昼食。この献立が誠に質素で、厚揚げ・ひじき・何かもう1品、これでおしまい。これが代々伝わる伝統的昼食である。帰りの道中、隠侍と話したのだが、どうもうちの場合などの出斎では、ごちそうが過ぎる。世俗の風に染まってやたら品数多く、まるで精進料理屋にでも行ったようなありさまである。そこで、これからは伝統的な本山の風習に従って、質素にやろうと話し合って帰ってきた。

投稿者 zuiryo : 2017年12月12日 16:46

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