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2017年10月03日

庭掃き

5日・6日が恒例の開山忌、先月より庭木の剪定、後片付け、庭掃きと連日の作務、今年は意外と雨が多く、作業を中断などということもあって、少々遅れ気味で気を揉んだが、ほぼ終わって安堵した。しかし庭掃除というのは、掃いてるそばから葉が落ちてくる。これじゃあとてもやってられない。と言ってギリギリ間際に1回で済ませようと思っても駄目。無駄なようだが、繰り返しその度に掃いてきた掃除と、間際に1回こっきりで済ませた掃除とは、見ると不思議にその違いが解かるものだ。掃いても掃いても元の木阿弥なのだが、この繰り返しのそこはかとない味わいである。つまり消えてなくなってないのである。今は庭掃除の話をしたが、これって人間の価値もその通りだ。日々の精進の積み重ねは、決して消えてなくなりはしない。その人の体全体からそこはかとなく漂う何かがある。

投稿者 zuiryo : 2017年10月03日 16:47

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