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2017年09月14日

我れ思うゆえに我在り

デカルトの言葉である。自分の存在を立証することは不可能である。しかし、自分が考えるそのことだけは否定できない。だから私は存在しているのだ。しかしこういう言い方も出来る。神秘さや不思議さに目を見張る感性を持ちうることが、この世界の有り様を指し示すのだ。自然の細部に宿る美しさに目を見張ることが、世界の実存性を立証している。この美醜の感覚が科学者としての人間を支えている。ゆえに、遺伝子組み換え技術を安易に作物や動物に応用することは美しいとは思えない。操作的介入は生命のバランスを乱し損なうことはあっても、それを改善したり、人間の都合に合わせて改変することは容易なのことではない。生命は文字通りダイナミックに平衡を求め続けて変化している。

投稿者 zuiryo : 2017年09月14日 16:36

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