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2016年02月03日

節分追儺会(せつぶんついなえ)

今日は夕方晩開板(ばんかいはん)の木板(もっぱん)が打ち鳴らされ、禅堂では雲水が一斉に坐禅を組む。常住(じょうじゅう)の典座・副随・殿司がそれぞれ、鬼とご案内役と豆撒き係になって、隠寮から書院、本堂、寮舎、禅堂、各東司等々を大声で巡る。まず「ご案内!」と言って障子を勢いよく開け放ち、次ぎに鬼が金棒をドンドンと畳に打ち付ける。間髪を入れず大声で「鬼は外、福は内~!!」と巡る。ある年、隠寮へ登っていきなり障子を思いっ切り開けて、張り裂けんばかりに、「ご案内!」とやったものだから老師はびっくり仰天、度肝を抜かれ、間に髪を入れず、「バカモ~ン!」と怒鳴りつけた。びっくりしたのは鬼!ひっくり返った。まっ、叱りつけた老師も老師だが、ご案内役もバカモンだ。いくら節分行事と言え、隠寮辺はまず老師に、節分会ですから鬼が参りますと、ことわっておいてから、他の所よりは少々やさしくやれば良いのに、もろに一段と元気いっぱい大声を張り上げた。後から事の次第を聞いて大笑いだった。ところで節分で一番気の毒なのは鬼の役目、典座寮がやることになっている。ふんどし一枚になると、皆で赤い絵の具を刷毛で塗りまくる。赤鬼が真っ青になる。寒いったらありゃ~しないのだ。シュロのふんどしを巻き、人参のツノをはじまきでギリギリ縛り付ける。いざ出陣となる。と言うわけでただでさえ力が入るから、初っぱな隠寮でこのようなしだいとなるのである。うちでは数年前から、鬼役の者から、どうか真っ赤な鬼の着ぐるみでやらせて下さいと言う申し出。まっ、これも仕方ないかな~と思い、大分鬼も楽になったそうだ。ところで尼僧堂でも同様に節分豆撒きをするのだが、「やっぱり鬼になる者が居るのかね?」と尋ねたら、「いえ、女の鬼は居ませんから、ただ豆をまくだけです」と言う話。な~るほど!ツノが出ているのは男の鬼だけだな~。

投稿者 zuiryo : 2016年02月03日 13:57

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