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2015年03月06日

財布のひも

僧堂ではお寺の会計は古参の雲水が担当することになっている。その役は半年ごとに交代し、その度に私が立ち会って間違いが無いかを点検する。うちでも十数年前まではこれでやっていたのだが、止めた。当時担当していた雲水が、交代数日前になって、百何十万円、余ってしまい、引き継げませんと言ってきた。どうしたんだと問うと、何と半年間、全く記帳せず、一気にやろうとしたと言う。バカバカバカ!早い話が能力なしなのだ。会計士さんと相談し、爾来窓口の出入りだけさせて、正式な帳面は私自身がやることにした。私は計算能力はゼロ、数字を見ているだけでも頭が痛くなるほうなのだが、必要に迫られて必死にやっている。「ご老師がやって頂くようになって、私の方もずっと楽になりました」と会計士さんが言うのを見ると、今までは滅茶苦茶なのを、苦労しながらまとめて居られたのだと察した。自分で財布のひもを握って解ったのは、お陰でお寺の経済がどのように動いているのかを掌握できたことである。だから一層質素倹約に努めるようになり、雲水にも細かな注意が出来るようになった。まっ、苦労の甲斐もあるわけだ。

投稿者 zuiryo : 2015年03月06日 10:22

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