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2013年05月25日

三社参り

飛騨古川という所には三社参りというのがあって、まだ雪の積もっている酷寒の季節1月15日夜、親鸞聖人のご恩を偲び三つの寺に詣でる習慣が三百年以上前からずっと行われている。若い娘さんたちは着物で着飾ってお詣りすると良い縁が叶うと言われて、今でも盛大にこの行事が行われている。この話とは少し違うが、岐阜にも三社参りというのがあって、毎年4月上旬に、伊奈波神社・金(こがね)神社・橿森神社の三社を順番に参る習わしがある。伊奈波神社の神様はイニシキイリヒコノミコト、金神社の神様はヌノシヒメノミコト、橿森神社の神様はイチハヤオノミコトと言い、イニシキイ…とヌノシヒメ…の間に生まれた子供がイチハヤノミコトなのだそうだ。伊奈波神社がお父さん、金神社がお母さん、橿森神社が子供というわけである。なるほど神社の規模もお父さんの神社が一番大きく子供の神社が一番小さい。例年の大祭では冷たい早春の風が吹き抜ける通りを行列を作ってゆるゆると練り歩く。三つの神社の総代さん方は本当に難行苦行でご苦労様といつも思う。神様は土地を護り地域の人々の幸せを願っているので、三本の矢の話ではないが、家族力を合わせ支え合って生きることの大切さを改めて感ずる。以上は橿森神社の鳥居が新築された記念に頂いた「三社ものがたり」より抜粋したものである。

投稿者 zuiryo : 2013年05月25日 09:46

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