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2013年01月08日

寒ボタン

毎年末、会下(えか)の和尚から寒ボタンの鉢植えを頂く。私は元来花を愛でるというようなことには趣味が無く、専ら花より団子なのだが、この寒ボタンは花も大きくそこはかとなく良い香りがするので大切に廊下に置いて愛でている。なにより嬉しいのは世話が殆どかからないことである。土の表面が乾いてきたら少し水をやって下さいと説明書きにあったので時々コップ1杯水をやる。ただそれだけでこんなに見事な花がさくのだから感謝感謝、不精者の私にはもってこいである。又そこはかとない香りが良い。花の種類によってまるで無香りというのもあったり、またこちらの鼻がむせかえるようなのもあるが、どちらもよろしくない。その点この寒ボタンは実に良いのだ。廊下にばかり置いていたのでは陽も当たらず可哀想だと思ったので、茶室の濡れ縁で午前中さんさんと日光が当たる場所に出してやった。そよそよと風に吹かれ一杯陽を浴びて、端から見ていても嬉しそうである。すると途端に堅いつぼみが膨らみ、あっという間に満開になった。たった一鉢の寒ボタン、なかなか愉しいものである。

投稿者 zuiryo : 2013年01月08日 21:20

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