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2012年12月23日

臘八(ろうはつ)

一般的には12月1日から8日未明までの期間が臘八大接心というのが多いのだが、うちはどういう訳か12月15日から22日未明までとなっている。ということで昨日無事円成した。私も雲水時代から数えると五十年近くこの臘八を遣り続けているわけだが、何回やっても接了のときはほっと肩の力が抜ける。暁天座は臘八を振り返りながら安堵を噛みしめるのである。近年はどういう加減か、他の接心でも3日目くらいから矢鱈眉間のところが痛くなる頭痛に悩まされる。今回もその通りで、参禅を聴くのも楽じゃない。ところが接心が終わるやいなや其の頭痛が何処かへ吹っ飛んでしまうのだから、我ながら訳が分からぬ。ストレスかな~?とも思うのだが、雲水が公案に糞詰まって頭が痛くなるのなら解らぬでも無いが、どうして私の方が痛くなるのか不思議で成らぬ。男の雲水の方は多少酷寒と言えども、ガタガタするない!で良いが、尼僧の方は蚊とんぼのような細身に素足、しかも還暦をゆうに超えている者などを見ると、つい情がわいて、がんばりゃ~よ!と心の中で言ってしまう。人間覚悟を決めてかかればどんな苦難も乗り越えることが出来るのだという見本のようなものである。何年経っても臘八を終えた後の得も言われる充実感はやった者で無ければわからぬ。修行者の醍醐味である。

投稿者 zuiryo : 2012年12月23日 20:47

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