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2012年12月08日

般若会の懇親会

今年で26年目が無事終了し、昨夜恒例の打ち上げ懇親会が催された。会員は約50名ほどだが、毎回出席はだいたい5、6割と言うところである。それぞれ企業の第一線で活躍されている方ばかりなので、早朝6時からの坐禅会に参加するのは、早起きしなければならないから結構大変なことである。禅堂での坐禅の後、その場で約20分間くらい話をする。聴衆はほぼ同じ人だから、毎回話題を手を変え品を変えしなければならないから、これが私にとっては大変な苦痛である。しかしこのために話題探しに一生懸命読書をするから、これが良い勉強になる。雲水相手なら語録という教科書を読みながら修行の話をすれば良いから、ほぼ同じ事の繰り返しで済むが、相手は在家の人、全てを在家風にアレンジしなければ通じない。このアレンジが一苦労なのである。更に雲水はひたすら聴くだけで、後でそのことについて質疑応答などは一切無く一方通行だが、在家の人は疑問があれば直ぐ質問してくる。しかも内容は常に何処かで禅に繫がっていなければならないので、更に難しいことになる。我ながらよくぞこの繰り返しを26年間もやって来たものだと思う。さてそんな会の打ち上げに途中10分間ほど選挙戦真っ直中の前議員がやって来た。彼はこの会の会員でもあるので、どなたかが挨拶の一つでもすれば悪いこともあるまいという配慮なのだろう。小柄な彼は冒頭自分は代議士を目指して25歳の時に帰郷、爾来落選に次ぐ落選にもめげず頑張って3年前ついに祈願成就した云々と言い、今回の厳しい選挙戦に是非ご支援をお願いしますと深々頭を下げて退席していった。人間にはいろいろな生き方があるが、この男と同じくらいの情熱を以て禅僧になる若者が欲しいものだと感じた。一口に今時の若者は・・・とは言えぬ。

投稿者 zuiryo : 2012年12月08日 10:39

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