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2012年11月18日

本堂・書院落慶式

私が嘗て2年ほど看護を命ぜられたことのあるお寺が立派に新築、今日はその落慶式に出かけた。お世話になった道場の直ぐ近くの寺で、お檀家もあまり多くなく、田舎寺でもあり、よくぞこんな立派に本堂書院が完成したものだと驚かされた。しかも発願された住職は既に86歳という高齢の方、大抵は大きな事業は控えて、自分の身の回りの始末だけに目が向く年齢である。この願心と身を捨てて事に当たる志の高さに改めて頭が下がる思いであった。私などはその方に比べればはな垂れ小僧のような者だが、この頃はちょっと草臥れてきたな~!などと思っている。本当に恥ずかしくなった。法要の後の挨拶で言って居られたが、これは全て僧堂でお世話になった師匠への報恩の行であると言う。都合の良いときだけ思い出して、口先だけで師匠師匠!と言うのとは訳が違う。これは自分自身に対する戒めと感じた。師匠も83歳の高齢まで現役の管長として責務を全うされた。こういう立派な方々を目の当たりにすると、我が慢心に痛棒をくらった気がした。昨日は終日じゃじゃぶりの雨と風で、どうかしらと心配したが、今日は一転、朝から晴れ上がった。矢張りこういう徳を積まれる方には天も感応して、お天気まで晴れ上がるものなのだと思った。

投稿者 zuiryo : 2012年11月18日 21:22

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