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2012年10月14日

開山忌

10月は5日・6日の開山忌が無事に円成し、ほっと一息というところである。9月始め頃より庭木の剪定が始まり、枝葉の後片付けに追われた。以前は焼却炉で全て処理していたのだが、近年煙を出してはいけないという市の条例が出てそれも出来なくなった。幸いうちは裏山があるので、せっせと山に運んで木々の肥料にしている。しかし山奥まで運ぶのも結構労力で、大きなゴミ入れ袋を布袋さんのように背負っては繰り返し運ぶのだが、まだ夏の暑さの残る9月の作業は難行苦行である。庭の掃除も掃いては散り掃いては散りの繰り返しを何遍もやる。庭の土がすり切れるほど繰り返す。不思議なことに一回一回元の木阿弥になってしまうように見えるが、重ねてやって来た痕跡は何処かに残っている。前日掃いて当日にはどこからともなく落ち葉が落ちてしまうのだが、そういう落ち葉は美しい。ぶっつけ仕事で前日1回こっきりの掃除で落ちた落ち葉も、落ち葉に変わりは無いのだが、こっちの方は美しくない。目に見えるものでもこうなのだから、まあしてや人間の心持ちと言うことになれば、一層顕著に出てくる。黙っていてもそこはかとなく漂ってくるものだ。私は密かに尊敬している老師が居る。つい最近もある大きな集まりで同席した。いつお会いしても何とも言えぬ良い香りがする。心の中は見えないのだが、逆にこれほどよく見えるものもない。

投稿者 zuiryo : 2012年10月14日 10:32

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