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2012年03月31日

今年は桜の開花が遅れているらしい。うちの寺でも以前は総門横に数本老木があって時期には満開の花を見せてくれて、それは華やかで美しいものだった。ところが数年前頃より枝が相向かいの家の屋根にまで伸び、枯れた枝が道路上に落っこちたりで、随分迷惑を掛けていたようである。ある時門前町内会より、枝を切って欲しいと言ってきたので雲水総出で道路上に伸びていた枝葉ことごとく切った。それから1,2年後、ふたたび枯れた枝が落っこちたようである。そこで町内会を開き、切る派と存続派が賛否を投票で問うたところ、僅差で切る派が勝利、代表がかくかくしかじかですので切って下さいと言ってきた。職人を頼み、作業中は道路を封鎖して一気に根元から切り倒した。お陰ですっきりして白土塀がすかっと目立ち、大変良くなった。ところが存続派は腹に納まらないらしく、「毎年桜の花を楽しみにしていたのに~」と恨めしそうに言う。俺の知ったことか!ところが爾来桜の開花状況が全く解らなくなり、春を実感できなくなってしまった。桜は1年のうちたった1週間位楽しめるだけで、後はぱらぱら落ちる葉を毎日掃かなければならないのだから、相向かいの家の人達は、かなわんな~!と言うことになるのだろう。良いことばかりではないのである。しかしぱっと咲いた満開の桜を眺められなくなると、何とも寂しいものである。

投稿者 zuiryo : 2012年03月31日 21:03

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