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2011年07月08日

雀にパンくず

この間友人からパンを沢山頂いたので粥座はパンを食べている。はじっこが残るので廊下から庭に撒いたら、忽ち雀がやってきてしきりに啄んで、「うめ~!」と言ってるように感じた。2,3日続けていたら、撒かない日は催促するように何羽も集まってチュンチュン囀る。特に雨の日はずぶ濡れになって囀っている姿を見ると、何だか可哀想になって、遣らないわけにはいかなくなってしまった。こうなると義務感が湧いてきて、友人からのパンはもうとっくになくなったが、近くのサウンドウイッチ屋さんから切れ端を貰い、毎朝・夕、廊下から撒いている。最初の頃は近くを通っても驚いて飛び去っていたが、だんだん慣れてきて、何羽も並んで啄んでいる。その姿の可愛いことと言ったらない。昔、建長寺に居られた素堂老師は、雀に餌を遣りながら、窓からそれをスケッチして、実に上手に墨絵を描いておられた。今私が使わせて頂いている朱扇にも、雀同士で綱引きをしている絵が描かれている。しきりに啄む雀たちを眺めていたらふっと、素堂老師の気持ちの一端が解ったような気がした。

投稿者 zuiryo : 2011年07月08日 22:03

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