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2010年05月28日

ハチの美容院

ハチは今年で16年、相当な老齢になってきた。以前は時々、風呂場に連れて行って犬用シャンプーで体中を洗ってやっていたが、どうも素人では難しく、ハチも暴れ回って、厄介なことこの上ない。特に冬場は濡れた毛を乾燥させるのが大変なため、一切洗わず春になってからにしていた。ところが半年以上も洗わないと白い毛は汚れて鼠色になり、特に頭は雲水が入れ替わり立ち替わり、汚れた軍手で撫でるから、まるで雲助のようになる。ある時、山内の愛犬家の奥さんが、犬を洗ってくれるところがあると教えてくれた。爾来1ケ月に一度の割で、犬の美容院で洗って貰っている。出来上がると電話があるので受け取りにゆくと、「気持ちよかった~」、と言う顔をしている。人間でも犬でも、入浴後は気持ちが良いわけで、首にサービスのハンカチをかっこよく巻いて貰って、にこにこ顔で帰ってくる。ご機嫌だから、私がそばを通りかかると、直ぐに寄ってきて足元にごろんと横になり、お腹を撫でてと言わんばかりの格好をする。優しく撫でてやると目を細めて、いかにも気持ちよさそうにする。ほのかにシャンプーの香りがして、ストレスまるで無しという雰囲気である。夕方散歩に出掛け、途中猫の餌が撒いてあるところに差し掛かった。食い意地の張っているハチは、ついさっき夕ご飯を食べたばかりだというのに突進、その刹那「ぎゃお~!」と激しい声と共に3匹の野良猫が、ハチに襲いかかった。すんでの所で顔に噛みつかれるところだったが、何とか逃れほうほうのていで退散した。こういう場面になるとハチはまるで弱虫で、悲鳴を上げて逃げ回るだけ。こっちが代わりに足で蹴飛ばしてやるが、敵のすばしこさには適わない。入浴後の爽やかな気分もこれで一辺に吹き飛んだハチは、世間の風は厳しいな~と思ったに違いない。

投稿者 zuiryo : 2010年05月28日 09:45

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