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2010年05月10日

続、ひょろぴー

前回白衣がいたるところ綻び、バラバラになるまで着ると書いたら、早速神奈川の姉より電話があった。「あんた、縫ってやるから送りなさい!」。ただそれだけ言うとがちゃんと切った。全く情がない事おびただしい。元気にしてるかとか、風邪は引いてないかとか、少しは愛想の良い言葉の一つも掛けられないものかと思う。まっ、ここまで書いて、「あんた!なんてこと書くの!」と再び電話が来たらかなわないので、少々ホローしておくと、かく言う私も、何時もつっけんどうな応対をしているから、どちらもどちらなのだ。姉は私のブログの一番のファンで、あ~何と弟思いのま~ちゃん(小さい頃からの愛称)かと何時も感謝感激している。ところで、悪戦苦闘の末、漸く針に糸を通し、綻びだらけの白衣を縫って縫って縫いまくった。遂に完成。何だか出来上がりは刺し子のでんちのような、やたら縫い糸が目だつものだが、兎も角これで風穴は塞いだわけだ。誇らしい気持ちで着ている。以前ある和尚と話していたら、曹洞宗では住職したら自分の絡子(らくす)は必ず、端切れを寄せ集めて自分で縫うものだそうだ。元来糞掃衣というくらいで、糞塵の中に捨てられていた弊衣を洗って縫い合わせた粗末な僧衣、後に各種の布類を綴じ合わせて作ったものなのだから、私の白衣などは勿体ないくらいだ。現在は布地は有り余るほど有って困るくらいだが、先人の貴い精神は受け継いで行かなければならないと感じた。

投稿者 zuiryo : 2010年05月10日 17:11

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