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2010年04月22日

今日もまた雨

今年は本当に良く雨が降る。ほぼ一日おきに降るから、新芽を一斉に出す木々には恵みの雨である。新緑の美しいことこの上ない。茶室の濡れ縁に佇み暫くうっとり見とれた。ついこの間までは枯れ枝同然だったのに、そこから続々と芽が吹き出すのを見ていると、命の循環を感ずる。近年私とほぼ同年の人達が次々に亡くなり、あすは我が身かな~と、冷え冷えした風が心の中を通りすぎるようだったので、春の若葉には何だか励まされるような感じがする。今日は大接心明けの把針灸治で、皆外出したのでお寺の中はし~んと静まりかえっている。ハチはどうしてるかな~と台所を覗いてみたら、丸まってグウグウ高いびきで寝ていた。頭を撫でたら、手足を思いっ切り伸ばし、次ぎに手で顔を覆った。まるで人間の子供のような仕草に思わず笑った。昨日首のあたりに早くもダニを1匹発見、直ぐにダニ殺しの液を首周りにぽとぽとと数滴落とした。これで1ケ月半は大丈夫。午前中近くのお寺の閑栖さんが88歳で亡くなり、近々津葬があり、その拝請に来山、略歴を見たら大正11年生まれとあった。京都でお世話になった師匠も確か大正11年生まれだから、もう88歳に成られるのかと改めて思い、何十年も前の様々な事柄が懐かしく蘇ってきた。過ぎてしまえば全てが楽しい想い出ばかりになって、喜びも悲しみも幾年月、若かった未熟な頃が、妙にいとおしく感ぜられた。

投稿者 zuiryo : 2010年04月22日 20:56

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