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2009年10月25日

講中斎

今日は恒例の講中斎が催された。布薩会(ふさつえ)が先ずあって、次ぎに私が無門関の一節をお話し、その後はうちの雲水と尼僧堂の雲水手作りの精進料理を召しあがって頂くと言う会である。近年世代交代がすすみ、講員数も徐々に減りつつある。今日のような催しも、当初は百人近く集まったが、このところ三,四十人と激減、手間は同じ事なので精々多くの参加をと声を掛けるのだが、反応はイマイチであった。ところが今年はいろいろお誘い下さったと言うこともあって、八十余名と久しぶりの盛況で、嬉しい次第である。布薩会では何十辺と礼拝させられ、余り楽じゃないから集まりが悪いのかとも思うが、行事としてはなかなか意義深いものなので、講員以外の方々にも是非ご参加頂きたいと願っている。ところで今朝は早朝久しぶりに、岩戸公園から岐阜城へ登るコースを登山した。こちらはうちの行事と違って年々愛好家は増えるばかりで、ひっきりなしに人が行き交い大盛況である。健康志向と言うこともあるのかも知れないが、お年寄りがやたら元気である。頂上では何人かが一休しながら、お喋りに花を咲かせ、誠に賑やかなことである。現代人は心の修養より身体の健康の方が大事ということなのだろうか。確かに健康第一で、病気をしたらしたいことも何も出来なくなるわけだから、先ずは山登りで身体を鍛え、何事もそれからだと言うわけである。まっ、それはそれで大変結構だから、その後、是非お寺詣りをして貰いたい。それでこそ心身の健康が得られるのである。とまあ、これは少々手前味噌な話しになったが、若者が余り寺に近づかないと言われたのは以前のことで、最近では年寄りも寺に来なくなった。これは我々宗教家の怠慢で、行こうという魅力が無くなった事が原因だろうと、大いに自省した。

投稿者 zuiryo : 2009年10月25日 19:49

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