« 全身汗したたる | メイン | 梅雨明け »

2009年08月12日

この間自転車の鍵を壊してしまった。市内では自転車の鍵は2種類要る。タイヤを固定する従来のものと、もう一つ自転車本体を動かない物に固定するワイヤーの鍵である。市役所に用事で出掛けた折り、間違ってワイヤーのをタイヤ固定の鍵穴に無理矢理差し込み、力ずくで回したらぼきっと折れてしまった。どうしてこういうときに限ってやたら力が出るのか自分でも解らないのだが、兎も角ワイヤー鍵は使い物にならなくなってしまった。そこで鍵屋へ出掛けて新たに作ってもらった。これが実に簡単で、見てる間にスペアーが出来上がった。金500円也、商売にもいろいろあるが、鍵屋さんくらい地味な商売はないのではないかと思った。作ってもらってる間に飾ってある商品をじっと眺めていたが、種類は沢山あって、興味をそそられた。しかし普通鍵は一生もので、そうやたら作り替えることはない。してみると、余り儲からない商売だな~と思った。ところがスペアーを作ってくれた鍵屋の奥さん、やたら朗らかで明るい性格、たった500円也の少額の客にもめげず、爽やかな気分にさせてくれた。ところで10年ほど前、あるところで、新橋の有名な鍵屋の息子と一緒になった。彼の店は業界で有名だそうで、鍵屋の老舗中の老舗、知らない人はないという程の店だと言う。その後母上にもお目に掛かったが、大変立派な方で、商売が人柄を作るという言葉があるか知らないが、扱う物が鍵だけに、実に堅実な生き方をされており、さすがと思ったことがあった。

投稿者 zuiryo : 2009年08月12日 10:33

コメント