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2008年12月07日

窮して変じ、変じて通ず

午後から岐阜駅高架下の教室で定期的に開かれている勉強会に出かけた。数年前より有志が立ち上げた会で、私も仲間に入れて貰っている。今日は「易経」。『易窮まればすなわち変じ、変ずればすなわち通じ、通ずればすなわち久し。ここをもって天よりこれを祐く、吉にして利(よ)ろしからざるなきなり。』 師匠は生前繰り返しこの一節を言い続け、また色紙などにもよく書かれていた。易というと一般には「当たるも八卦(か)当たらぬも八卦」と言うが、易の世界、しらべてみるとなかなか深い。六十四卦の中の〔乾為天(けんいてん)〕について学んだ。何事も未熟なうちは確乎不抜の志で頑張る。徐々に世に認められるようになると見る力もつき、逆に人からも見られるようになる。また良き出会いもあり、他人の意見もよく聞き、師匠に従い、ひたすらコピーに徹する。やがて機を見、物事の仕組みの壺を知り、淵より躍り出た竜のごとく飛龍となって天に昇る。しかし盈つれば欠くるで、この世に不変なものなど何一つ無いのだ。だからその覚悟で、常に身を慎み、自分を育て人を育て、天の法則に従って生きることである。とまあ、ざっとこんな講義だったような気がするが、今メモを見ても話があっちこっちに飛んで、なんだか解ったような解らないような、未消化のうちに終わった二時間であった。ともかく人間の心の在り方の指針となるものである。

投稿者 zuiryo : 2008年12月07日 20:54

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