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2007年06月26日

熱時は闍黎を熱殺す(ねつじはじゃりをねっさつす)

今年は土砂降りになったかと思うと急に日差しが出てきて、今度はカンカン照りと言う具合で、極端な梅雨である。今朝も早朝ハチの散歩に出掛けたら雷鳴と共に猛烈な雨、カッパを着せずに出掛けたので、まるでボロ雑巾のように成ってしまった。午後からは日差しが出てきて今度は蒸し暑いの何のって。こうなると必ず出てくる快川国師の、「心頭滅却すれば火も自ずから涼し」という言葉。この季節の風物詩のようなもので、今日も地元の新聞に市内の方が、岐阜に大変縁の深い国師の顕彰碑建立を発願されたと報じていた。因みに1年間だけだが当寺の住職にもなっておられる。僧堂でも丁度碧巌録43則、洞山無寒暑を提唱している。不思議に符丁が合ってきた。洞山は、「寒時は闍黎を寒殺し、熱時は闍黎を熱殺す」と言っている。暑いときには日陰なんぞへ引っ込んでおらずに、炎天下大汗掻いて作務をして、あと体を拭けばさっと涼風が吹き抜けるような爽やかな気持ちになる。何も暑さ寒さばかりではない、苦楽、生死もみな同じことである。

投稿者 zuiryo : 2007年06月26日 21:31

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