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2007年06月14日

無門関

昨夜は平成漢学塾の講義を拝聴、これはもう一つの講義、佐藤一斎の「言誌四録」に連動したものである。言誌四録は膨大な古典を下敷きにしているため、その元になる書物も紐解かなければ、本当のところは解らない。そこで、昨夜の無門関講義となったわけである。語録からまったく宗教色を抜いて、一語一句漢学者の立場からの話しは大変良い勉強になった。我々はややもすると全てを悟りに結びつけて解釈する傾向があるが、忠実に言句に従って読んで行くと言うことも大切だと改めて感じた。特に語録の書かれた時代背景から俗語が多用されているので、先生の話から時代の雰囲気が伝わってきた。また、本にも相性があるというお話し、なるほどごもっともである。何事でも理屈抜きで、何となく好きとか何となく嫌いと言うのはあるものだ。

投稿者 zuiryo : 2007年06月14日 08:53

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