« お歳暮シーズン イン | メイン | 建長寺団参 »

2006年12月06日

雲水箸

2,3年前、境内の山桜を切らなければならなくなった。毎年、ソメイヨシノが終わる頃、飴色の若葉と共に白い可憐な花を咲かせ、目を楽しませてくれた。樹齢数十年の老木であった。何か有効活用はないものか思案の末、桜の木は箸にすると良いと聞いたので、雲水用の箸を造ることにした。暫く寝かせ、充分乾燥した所で、大工に見本通りに作って貰い、瑞龍寺の焼き印を押した。丁度今年、般若会の座禅会が発足以来20年の節目に当たるので、記念に差し上げることにした。11月、開講大般若祈祷に、この箸も併せてご祈祷し、末永く愛用して貰いたいと思っている。雲水箸は手元の部分が特に太くできており、一見使い難いように思われるが、決してそんなことはなく、却って慣れると普通の細い箸よりずっと良い。8日の般若会打ち上げ会で、皆に差し上げるつもりである。

投稿者 zuiryo : 2006年12月06日 09:46

コメント