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2006年11月20日

柿物語

柿のシーズンである。富有柿は岐阜の本巣が原産地、今でもそこでは柿栽培が盛んに行われている。20年ほど前、当時飼っていたアライグマが子供を生んだ。欲しいという人があったので1匹差し上げた。それから10年ほどの歳月が流れたある日、段ボール箱に綺麗な花で埋め尽くされたアライグマの死体を持って遣ってきた。差し上げたこちらはすっかり忘れてしまったが、件のアライグマであった。埋める前に一目見届けてやって下さいとわざわざ運んできたのである。そこで埋葬の前に心経1巻を誦し供養してやった。後ろではらはらと涙を流していた。聞けば彼女は実に風変わりな人生を歩んでいる事が解った。
現在本巣に住んで、自然農法で柿を栽培したり、農業で生計を立てる一方、国際ボランティア活動にも活躍されているという。それはネパールの僻地の婦人達の経済的自立を支援するため、日本で中古ミシンを集め、修理して直接現地へ赴き手渡しているという。自分たちの収入の大半はそれに充てているらしいのである。僅かばかりだが少々支援金を渡した。(つづく)

投稿者 zuiryo : 2006年11月20日 20:33

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