« 慚愧 | メイン | 剪定作業 »

2022年09月16日

剪定作業続く

職人さん達が入って既に1週間ぐらい経つが今なお作業は続いている。今日はお陰で曇りだから少しましだが、カンカン照りの中、1日中木によじ登っての剪定作業は、仕事とは言え、大変だな~!と思う。地上の作業の三倍はしんどいだろう。雲水修行も楽じゃないが、そんな比ではない。世間にはいろいろな仕事があるが、よくぞこの道を選んだものだと、頭が下がる。しかしこう言う方々がいなければうちのような寺は大困りになる。「・・籠に乗る人、籠担ぐ人,そのまた草鞋造る人」と言うが、本当に世間はお互い持ちつ持たれつで成り立っているのだな~、と改めて思う。我々お坊さんの修行も楽じゃないが、しかしそれはある一時のもので、最短の者なら、1年もすれば無罪放免となって、ふんぞり返って和尚づらする。しかし職人の世界では,1年や2年では、洟垂れ小僧で、殆ど相手にされない。それは高度な技術を身につけなければならないからだ。本当は我々お坊さんも同様で、二,三年で直ぐに下山するような奴は、お経でも御利益なんかありゃ~しないのだ。植木職人ならお粗末な剪定が直ぐばれて、もう仕事の注文なんか入りゃ~しない。お坊さんだって同様で、お経の文句の上なぞるような稚拙なお経では御利益なんかありゃ~しない。しかしそれは一般の方々では判別しにくいから、それで通ってしまう。それなら、お布施もそのお坊さんの修行年限で差別を付けたら良いのではないかと思うのだが・・・。「・・実は私は二年しか修行しておりませんので、お布施は二割で結構です」・・・てな具合にならないかな~っと思っている。

投稿者 zuiryo : 2022年09月16日 14:11

コメント