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2020年11月29日

講座

昔から2・7・5・10は仏しょう後は講座である。と言うことは1ケ月に12回講座を開く計算である。日本国中の僧堂でこれを実行しているところがいくつあるだろうか?私が修行した道場では講座は大接心の時だけ、それ以外は無いのが当たり前だった。だから雲水時代はそういうものだと思っていたが、自分が師家になってから、それはサボってやらなかっただけで、規矩に忠実ではないと解った。解ったからには正式な方法でやらなければ駄目である。普通は午前9時仏しょうがあげられ、約30分後に大鐘が打たれ木版、法鼓となって全員本堂に集合、講前大悲呪が読まれ講座となる。しかし此の時間割では作務(さむ)や托鉢に支障を来し実際的ではない。ではやらずに置くのかという話になるのだが、それも駄目だ。ではどうするのか?そこで晩開板後に設ければ必ず出来る。この場合も晩参がなくなるので少々問題である。ではどうするか?講後喚鐘を出せば良い。このように工夫すれば古来の方法でやれる。要は如何に規矩を守り、実行するかが問題なのである。まっ、こんな工夫は何処の僧堂でもやってるだろうから,言わずもがなだが、僧堂はその時その時でいろいろ条件が変わってくる,それに対応しながら、工夫して、如何に雲水の修行を基本に沿って実行できるかがいつも問われているのである。

投稿者 zuiryo : 2020年11月29日 10:44

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