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2016年03月13日

広沢虎造

偶然ユーチューブを開いたら、懐かしい広沢虎造の浪花節が聴けた。私が小学生だった昭和20年代の楽しみは、マンガとラジオだった。うちでは姉がマンガを絶対見せてくれなかったので、専らラジオが唯一の楽しみで、歌謡曲は三橋美智也と春日八郎、これも聴いているのを姉に見つかったらいつも叱られた。なぜ?と問うと、歌詞が子供の聞くようなものではない!と言う一点張りで、だからこっそりと聞いていた。その他は子供向けラジオドラマ、三太物語で、神奈川県の津久井に流れる道志川で、腕白小僧が暴れ回るという楽しい話。(昔鎌倉に住職していた頃、当時建長寺管長だった素堂老師のお伴で津久井に出向したことがある。その時村の人が、この老人が三太物語の三太のモデルになった人ですと紹介されたことがある)これは堂々と聞けた。又父は浪曲が好きだったので、いつも一緒に聞いていた。中でも当代随一は広沢虎造だった。低音でドスの利いた声が、清水次郎長伝にはぴったりはまって、「〜・・たびゆけ〜ば、するがのみちに〜ちゃのかおり、ながれもきよきおおたがわ〜」、これがユーチューブから流れたときは思わず、60数年の歳月が一時に戻った。思わず聞き惚れていたらふと思うことがあった。広沢虎造の節と三味線の女性(曲師)の声、これは殆ど、「あっ!あ〜っ!お〜っ!う〜っ!いよっ!」の繰り返しなのだが、その間合いの良いことと言ったらないのだ。間に髪を入れずと言うが、虎造の節にぴたっと寄り添うこの間合いに聞き惚れた。さすが〜!である。虎造の節よりこの曲師の女性のかけ声をずっと聞き続けた。まさに禅の究極である。

投稿者 zuiryo : 2016年03月13日 03:46

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